ちょっと更新が滞っていましたが、実は今月の初めに網膜剥離になり手術を受けていました。
異変を感じたのは7月2日。
ふと気がつくと右眼の視界の下の方にちょっとした影が見えるようになっていました。
「ん、これはなんだ?」
と思って鏡でよく見ても、パッと見なんともありません。
「なんともないのかな?でもちょっと気になるな」
と思いながらも、炎症のたぐいであれば一晩寝れば治るかなと思い7月3日。
さらに影の部分が大きくなっていました。
「これはなにかある!月曜日になったら眼科に行こう」
ということで、事務所の近くにある眼科で検査してもらったところ
「網膜剥離です。これはすぐ手術した方がいいです」
ということになったわけです。
網膜剥離と言うとよくボクサーや格闘家など頭部へのダメージがある人がなるイメージがあるかと思います。
しかし私はボクシングも格闘技も一切経験がありません。
または糖尿病が原因でなるというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、糖尿病でもありません。
私がなったのは正確には「裂孔原性(れっこうげんせい)網膜剥離」というもので、加齢により網膜に破れ目(網膜裂孔)ができ、そこから周囲の網膜が剥がれていくタイプの網膜剥離となります。
しかも剥がれているのは上の部分で、重力の影響で剥がれるスピードが早く、早急に手術をしないと全て剥がれて失明するおそれもあるとのこと。
ということで、手術をしてくれる別の眼科を紹介してもらい翌朝、紹介状を片手にその眼科に行ったのですが、その眼科はちょうど火曜日の午後に手術をする日で、
「今日の手術の枠はもう埋まっているけど、希望されるなら全て終わった最後に手術しますが、どうされますか?早く手術した方が良いと思いますが」
「じゃあお願いします」
と、すぐ手術することとなりました。
手術は剥がれた網膜を元の場所に貼り直して、剥がれないように特殊なガスを注入して圧力で押さえつけるというものと、網膜剥離になると将来的に白内障になるリスクが高まるということで、水晶体を眼内レンズに置き換えるものを同時に行いました。
所要時間は40分程度で局所麻酔なので意識がある中での手術であり、かなりしんどかったですが無事に終了し、まだ経過を見ている状況ではありますが、現時点では順調に経過しています。
術後しばらくは右眼はほとんど使えませんでしたが、現在は手術前と同じように見えています。
また、術後しばらくは真っ赤に充血していて見るからに痛々しい感じでしたが、それも今は落ち着き見た目も普通になりました。
まだしばらくは激しい運動をするとその衝撃でせっかく貼り直した網膜がまた剥がれてしまう危険性があるので、当面激しい運動は自粛する必要がありますが、それ以外はほぼ通常通りの生活を送ることができています。
この裂孔原性網膜剥離というのは50代以降になりやすくなるという話で、現在45歳の私としてはちょっと先取りしてしまったところですが、ただ気になってすぐに眼科に行ったこと、「今日なら手術できますがどうしますか?」と聞かれて「お願いします」と即答するという決断をできたことで事なきを得ることができました。
ということで、長々と書いてきましたが、やはり年をとると健康に関するリスクは高くなります。
定期的に健康診断を受けるなどの事前対応をすることはもちろんのこと、ちょっと気になることがあった時に「気のせいかな」と放っておかないで、早急に対応することが大切だと実感しました。
「健康がすべてではない。しかし健康を失えばすべてを失う」
お互いに健康には十分に注意しましょう。