現在放送されているドラマの中でも毎週楽しみなのが”山P”こと山下智久さん主演の『正直不動産』です。

山下さん演じる不動産会社の営業マン・永瀬は売るためには嘘をつくこともいとわない男で、そんな営業スタイルで成績No.1を維持していました。

それがある日、アパートの建設予定地にあったほこらを壊したことから、たたりで嘘がつけない体になってしまいます。

嘘をつけなくなった「正直すぎる不動産屋」となった永瀬は生き残れるのか?

ということで、コメディ要素もあるお仕事ドラマとなります。

永瀬が指導役となる新人社員がいることから、その新人に説明する形で不動産業界の習慣や不動産取引の常識などについて結構詳しく解説してくれますので、結構勉強になるという側面があります。

また、最初主人公の永瀬はお客のことが金にしか見えず、どんなにお客にとって不利な条件でも契約を成立させるかということばかりを考える最低な人間でしたが、嘘がつけなくなったことからいかに正直にお客のために行動するかを考えるようになるという人間的成長の軌跡を楽しむことができるのも醍醐味と言えます。

第6話のタイトルは「仕事をする理由」ということで、永瀬も含めた各キャラクターが「なぜ仕事をするのか?」について言及したり体現したりする姿が描かれましたが、シンプルに言ってしまうと「目の前のお客に喜んでもらうため」ということになります。

永瀬は嘘がつけなくなったことによって物件に興味をもったお客に対して「でもその物件にはこんな問題点があるんです」と言ってしまい、「そんな物件を契約させようとしていたのか、ふざけるな!」と怒らせてしまいます。

しかし、結局は「正直に教えてくれてありがとう」ということで信頼してもらい成約に至ることになります。

もちろんドラマの中の話なので、実際は話はそう簡単にはいかないでしょうが、もしも現在「なぜ仕事をするのか?」悩んでいる人がいるのであれば、何か感じる部分があるのではないでしょうか?

ちなみに永瀬の上司にお笑いコンビ・シソンヌの長谷川さん演じる大河部長という人がいますが、完全アウトなパワハラ発言をしまくっています。

「契約取れなかったらマグロ漁船に乗ってもらうからな!」という発言がありましたが、これはパワハラであり完全アウトです。

そういう意味で言うと大河部長の発言というのは分かりやすい「ザ・パワハラ」となりますので、「こういうことを言ったらパワハラなのか」ということを理解する観点でもぜひ見ていただきたいドラマとなります。