2022年の春ドラマは面白そうな作品が多く目移りしてしまうのですが、そんな中でも初回面白かったのが「マイファミリー」です。
このドラマは二宮和也さん演じるゲームアプリ開発会社社長・鳴沢温人とその妻であり多部未華子さんが演じる鳴沢未知留の一人娘が誘拐されるところからスタートします。
犯人からは警察には連絡しないよう言われますが警察に連絡をし、警察の協力のもと身代金の引き渡しに応じようとします。
しかし、警察が関わっていることが犯人にバレてしまい、引き渡しに失敗。
犯人からもう一度チャンスを与えられますが、その条件は「警察を完全に排除すること」。
そこで鳴沢夫婦は警察の力を借りずに誘拐犯と交渉することを決める。
というのが第一話のあらすじとなります。
思いっきりネタバレしていますが、予告編でもここまでは明らかにされていますのでご容赦ください。
さて、この鳴沢夫婦、世間には仲の良い夫婦のイメージで打っていますが、実はもうかなりすれ違っている仮面夫婦です。
鳴沢は仕事人間で家族のことにあまり関心がなく、娘が今どんなことに興味があるのかなどは全く知りません。
そして仕事の面でも会社を大きくする原動力となったアプリゲームが最近は不振でユーザー離れが進んでおり、銀行から資金調達できなければ倒産するかもしれないというピンチを迎えています。
しかし金策に関しても副社長に投げっぱなしで、「あなたはそういうところを人に投げっぱなしで向き合おうとしない」と批判され、社内の人間関係も微妙という状況です。
つまり、この物語がスタートする前は開発したゲームのヒットでビジネスは軌道に乗り、また、プライベートでは可愛い娘が生まれて、「ビジネスはサクセス、プライベートはハピネス」という状態だったのが、物語がスタートした時点ではビジネスもプライベートも上手くいっていないわけです。
それが、夫婦で力を合わせて誘拐犯に挑むことになり、また「ビジネスはサクセス、プライベートはハピネス」を取り戻すことができるのか?
ということで、今後の展開が楽しみなのですが、個人的にはこの最低の状態からどのように「ビジネスはサクセス、プライベートはハピネス」を手に入れることができるのかが非常に興味深いところです。
様々な自己啓発で教えているような原理原則に基づいたアプローチなのか、それとも突飛なアプローチ方法なのか?
もしも前者なのであれば、単なる娯楽としてだけではなく、人生をよりよく過ごすためのヒントを得るという観点で多くの人に見て欲しいと思います。
とりあえず我が家では夫婦で見続ける予定です。