1月16日放送の「がっちりマンデー!!」は「大がっちりマンデー!新年恒例!社長スペシャル」というテーマで、ニトリの似鳥会長や、日本交通の川鍋会長、星野リゾートの星野代表など錚々たる方々が一堂に会する回でした。
そして、「2022年、スゴい社長が気になるコロナでも頑張っているアノ会社」ということで、今回のゲストであるスゴい社長さんが知っている「コロナ禍でも儲かりそうなスゴい会社」を紹介していました。
その中でタイミーの小川社長が紹介していた会社が「クイックゲット」です。
こちらはいわゆるデリバリー業を行なっているのですが、扱っている商品はリアルにあるコンビニと同じで、言うなればインターネット上のコンビニとなります。
専用のアプリで商品を検索すると、飲み物、食料品、お菓子、デザート、日用品など実際にコンビニで売っているようなアイテムが並んでいます。
それを注文すると画面に「配達にかかる時間 13分~17分」のように表示されます。
そして実際にその時間内に配達されます。
平均配達時間は11分、30分以内の配送率が99%。30分以内にはほとんどの注文が届きます。
商品の値段はコンビニとほぼ同じ。送料はどれだけ頼んでも250円となります。
どういうビジネスモデルなのでしょうか?
コンビニで商品をピックアップして配達しているのでしょうか?
そうではなく商品を保管する倉庫があり、そこに過去の注文データから厳選したアイテムを置いているそうです。
さらにはピックアップするスタッフと配達するスタッフも常駐しており、注文が入ると速やかにピックアップ~配送という流れとなるため、11分という驚異の早さでの配達が可能となるわけです。
とは言え、コンビニに置いてある商品と同じもので値段もほぼ同じで、これだけ世の中にコンビニがあるのに利用する人がいるのでしょうか?
よく利用するのはスナックやバーなどの飲食店なんだとか。
お店のおつまみが足りなくなったときに注文すればすぐ配達してくれるので週4回以上利用するヘビーユーザーもいるそうです。
また、飲食店に限らず、コロナ禍でデリバリーの便利さに慣れた人が「コンビニに行けば買える商品でも250円追加で払って届けてくれるならわざわざ外出しないで注文しちゃおう」と利用することも。
このサービスはまだ東京の限定的なエリアでしか展開していないので「がっちり!」にはもうちょっと時間がかかりそうですが、目の付け所が面白いと感じました。
コンビニというすでに飽和状態にあるビジネスモデルと、デリバリーというコロナ禍で急成長したけどそのぶん一気に競争が激化してしまったビジネスモデルを掛け合わせて、まだ誰もやっていないビジネスを始めたという点が高く評価できます。
しかもクイックゲットの社長さんは弱冠25歳です。いや~素晴らしいですね!
既存のビジネスの掛け合わせでイノベーションを起こすという良い事例と思い取り上げてみました。