11月12日に『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』という何とも刺激的なタイトルの本が発売となりました。

著書は特定行政書士であり、士業向けのコンサルをされている横須賀輝尚さんです。

ご自身は行政書士ですが、様々な士業のコンサルをしてきた経験から、

・税理士

・公認会計士

・行政書士

・社会保険労務士

・司法書士

・弁護士

の選び方や使い方について忖度無く書いたある意味問題作と言えます。

ただ、別に士業のことをボロクソに書こうという意図ではなく、「おわりに―間違って本書を手にとってしまった士業のあなたへ」にこんなことが書かれています。

”全部、書いちゃいました。

本書の内容に、怒り狂っている士業もいるでしょう。

「そんなことバラすな」って。

でも、きちんと実力を身につけようとしているまっとうな士業であれば、むしろこの本は追い風になるはずです。

だって「士業を実力で見極めよう」って言っているわけですから。

むしろ、士業にとって良いことを書いたつもりです。”

要は、普段から自己研鑽を怠らず、しっかりとクライアントに提案するような実力のある士業は選ばれてしかるべきであり、そうでないナマクラ士業は契約を切られても仕方がないという極真っ当なお話しなわけです。

肝心の選び方、使い方もかなり具体的で、見出しを見ても

「税理士に何を求めるかで、選び方は変わってくる」

「行政書士は、規模よりも専門性と拡張性で選ぶ」

「リアルを知っている司法書士は重宝する」

「常に落としどころを考えている弁護士は優秀」

といった項目が並んでいます。

実際士業の選び方って難しくて、

「誰がいいのか全然分からないので先輩の経営者に紹介してもらった税理士に顧問をお願いしたけど、結局相性が合わなくて契約解除した」

なんて話はよく聞きます。

まぁ我々サイドのアピールの仕方が足りないのかもしれませんが、でもこれから士業を探したいという方は本書を読んでご自身の判断軸をある程度明確にしておけば、もっと自分にマッチした士業を見つけることができるのではないでしょうか?

そして我々としては自分が「会社を潰すダメ士業」ではなく、「会社を救うプロ士業」であるために自己研鑽が求められます。

私としても、仮に私のクライアントが本書を読んだとして「お、うちの先生はちゃんとプロ士業だぞ」と思ってくれるのを願うばかりです。

そして、本書を手に取るのであれば、ぜひとも読んでいただきたいのが「第7章 もっと評価されるべきプロ士業」です。

シンプルに言いますと、「先生、この仕事、なるべく安く頼むよ」と言われると我々のテンションはダダ下がりです。

常に変わっていく法律の世界で基本的に「ミスをしないのが当たり前」という中、間違いなくキチンと仕事をするというのは実はとてもエネルギーを使うものですので、安易に安い料金で引き受けるような代物ではないのです。

・・・といったようなことを横須賀さんが代弁してくれていますので、心当たりのある方は絶対に読みましょう笑。

ぜひとも経営者の方は本書を読んで、上手に士業を選び、そして上手に士業を使ってください。