以前に「お金の使い方」というタイトルで
「お金は綺麗に稼いで自由に使いましょう」
ということを書きました(コチラ)。
人を騙したりしないで真っ当に稼いだお金であれば、それを何に使っても自由であり、その使い方をもって「あの人はお金に汚い!」と批判するのはお門違いだ、なんてことも書きました。
もちろん法に触れるようなことはNGですが、家を買おうが車を買おうが、夜のパトロールに使おうが、ギャンブルに使おうが自由です。
しかし、神田昌典さんの名著『非常識な成功法則』には
「お金が出ていく流れを作ってしまうと、気付かぬうちにお金がどんどん流出していく」
と書かれています。
入ってくるお金以上にお金が出ていけばお金が貯まらないどころかマイナスになってしまいます。
子どもでも分かる話しですが、いざビジネスが上手くいって稼げるようになると、
「そのぶん稼げばいいんだから問題ない」
と甘く見るようになる経営者もいます。
しかし神田さんは
「お金は寂しがり屋なのだ。入ってくる流れよりも出ていく流れが大きくなり過ぎると、あなたの元からたちまち姿を消してしまうから気をつけよう」
とおっしゃいます。
お金を何に使っても自由ではあるのですが、出ていく流れができてしまうとその流れを変えるのは難しいので注意が必要なのです。
宝くじで高額当選した人が数年でそのお金を使い切ってしまい、破産するなんて話しをよく聞きますが、これも同じメカニズムで説明できます。
最初は「無駄遣いしないぞ」と思っていても
「まだ全然お金があるからこれに使ってもいいだろう」
「まだ大丈夫だろう」
とちょっとずつちょっとずつ使っていると、お金が出ていく流れがだんだんと大きくなってしまい気付けばあんなにあったお金があっという間になくなってしまいます。
※ぜひ「宝くじ 高額当選 その後」で検索してみてください。色々出てきます。
宝くじはさておき、真っ当にビジネスで稼いでいる人がお金が出ていく流れを作らずに上手にお金を使うにはどうしたらいいのでしょうか?
それも『非常識な成功法則』で説明されています。
映画『マルサの女』で山崎努さん演じる脱税犯の権藤がお金を貯めるコツを告白するこんな場面があります。
「ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水をためているとする。
喉が渇いたからって、まだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?
これは最低。
なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。
いっぱいになって、溢れて、垂れてくるやつを舐めて、我慢するの」
まぁ権藤は脱税をしていて真っ当に稼いでいるわけではないのでその点はアウトなのですが、しかし金持ち哲学を凝縮した名セリフとなります。
※『マルサの女』は傑作なので、未見の方はぜひともご覧ください。
お金を何に使っても構わないし、贅沢をしたければ贅沢をしてもいいけど、お金の流れを変えるほど贅沢をしてしまうと、お金に嫌われてしまい、あっという間に文無しになってしまいます。
お金を使うのであればお金に好かれる使い方をして、お金がどんどん入ってくる流れを作りましょう!