ここ3回に渡って勝間和代さんの最新刊『勝間式ネオ・ライフハック100』をベースに
「頑張るを禁句にする」
「8時間労働が適切なのか考えてみる」
というテーマについて論じてみました。
今回はそこから派生して「忙しいを禁句にする」ということについて論じてみたいと思います。
皆さんはお仕事忙しいですか?忙しくないですか?
皆さんの周りにこんな人はいませんでしょうか?
・いつも忙しそうに動き回っている
・連絡を取ろうと思ってもレスポンスが遅い
・電話が繋がったと思ったら「すみません、バタバタしていまして・・・」から始まる
・仕事のお願いをしようとしても見積書の発行や納品など全ての対応が遅い
・打ち合わせをしている最中にもやたら電話がかかってきて、その都度話が中断される
・納品される仕事の質が低い(ミスが多い)
こういう人は「バタバタしていまして」というセリフからも分かる通り「忙しい人(忙しいことを自覚している人)」です。
皆さんはこういう人に積極的に仕事をお願いしたいと思いますか?
連絡を取ろうとしてもレスポンスが悪く、しまいには仕事の質も悪い・・・。
私だったらお願いしたいと思いませんし、きっと皆さんも同じことだと思います。
どうも日本人には
「仕事が忙しい=仕事が上手くいっている」
「仕事が忙しくない=仕事が上手くいっていない」
という価値基準があるようでして、かくいう私もたまに親に会うと、必ずと言っていいほど「仕事はどうなの?忙しくしてるの?」なんて聞かれます。
ここで「いや、全然忙しくないよ」なんて返そうものなら「あんた、大丈夫なの?ちゃんと食べていけてるの?」なんて心配されてしまうので、毎回「まぁまぁ忙しくしている」と答えるようにしていたりします。
しかし!
ここまでの流れでお分かりの通り、実際に定義をするならば「仕事が忙しい=仕事が上手くいっていない」ということになるので、私としては「仕事忙しいですか?」と聞かれて「全然忙しくないです」と答えるのが理想だと考えています。
もちろん「仕事が忙しくない=全然仕事がない、暇、儲かっていない」という意味ではありません。
きちんと仕事があり、しっかりと稼いでいるけど、実際の作業はバタバタすることなく淡々と、粛々と行っているという意味となります。
つまり「忙しい」とは「時間管理、行動管理、優先順位付け、仕組み化ができていない」ということであり、
「仕事が忙しくて」とか「バタバタしていまして」と言う人は
「私は時間管理、行動管理、優先順位付け、仕組み化ができない仕事ができない人です」
と言っちゃっているようなものなのです。
なので、まずは「忙しい状態」がヤバいことだと認識しましょう。
そして、「忙しい」を禁句にしましょう。
実際に仕事が忙しかったら忙しくなる要因を明らかにし、改善・仕組み化をしていきましょう。
いつも忙しく動き回っているのであれば、その動きが本当に必要なのか再考しましょう。どうしても必要なのだとしてももっと効率的な動きができないか考えましょう。
やたら電話がかかってくるのであれば、そもそも電話がかかってこないような仕組みを考えましょう。
「いや、電話するのが一番手っ取り早いから」というのは思考停止です。
なお、経理や総務といったバックヤード業務についてはツールやシステムの導入により劇的に効率化することが可能です。
私も数年前からクラウドシステムなどの導入により自分自身の仕事の効率化を図ると同時に、お客様の効率化も進めてきました。
コロナのこともあり、最近では今まで以上にデジタルツールを研究し、仮にまた外出自粛という事態になりお客様とのリアルでの打ち合わせが難しくなったとしても、問題無く仕事ができるような体制を整えようとしているところです。
そういう効率化・仕組み化のために頑張るのは健全な努力ですが、そういうことをせずに長時間労働で頑張るのは不健全な努力となります。
さらに、その結果、お客様を待たせたり質の低い成果物を納品してしまうのはいい迷惑です。
ぜひ「忙しい」を禁句にし、涼しい顔で淡々と質の高い仕事をし、お客様に喜んでもらう。そんな仕事をしていくようにしましょう。