コロナに関連する解雇や雇い止めが3万5千人を超えました。

残念ながら今後もコロナ関連の倒産・廃業件数は増えていくでしょうから、それに伴う解雇・雇い止めの人数も増えていくことでしょう。

解雇された場合の再就職も大変だと思いますが、今後厳しくなるのがこれから社会に出ていく学生の就職活動です。

すでに今年もいくつかコロナに関連する内定取り消しがニュースとなりましたが、来年以降も厳しいものになることが予想されます。

思えば私が社会に出た2000年というのは「超就職氷河期」と呼ばれ就職活動の底辺とも言える時期でした(いわゆる「ロスジェネ世代」というやつです)。

私は幸いわりとあっさりと内定を出してもらえたので就職活動で苦労したという記憶はありませんが、我々の時代やそこから数年は何十社も受けても内定が貰えないとか、就職浪人を避けるために不本意ながらも大学院に進学するなんて話もよく聞きました。

また、無事就職できたとしても、入社してみたら実はブラック企業だったということですぐに辞めてしまった場合、再就職が難しくそのまま非正規雇用を選択して今に至るという人も多いことでしょう。

こんなセリフ今言ったら完全アウトですが、ちょっとでも使えない新人は「お前の代わりなんていくらでもいるんだからな」と言われてしまう、そんな時代だったのです。

それがここ数年少子化の進行による労働力不足で企業と学生の立場が逆転します。

それまでの「まぁ使えるんなら雇ってやってもいいぞ」的な対応から「ぜひとも我が社をお選びください(揉み手)」的な対応へとガラッと変わってしまいます。

我々世代が「バブル時代にそんな話もあったらしいよ」と昔話として聞いていたような「何社からも内定を受けて、選びたい放題」という話も聞くほどの「超売り手市場」となっていたわけです。

しかしそれも今回のコロナによって一気にブレーキがかかってしまいました。

ANAやJALは来年度の新卒採用を中止することを決定しましたし、同様に多くの企業で新卒採用を中止したり採用枠を縮小したりしています。

もちろんコロナが直接業績に影響しなかったという業界もありますが、それらの業界でもこれを機に一気にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいます。

その結果業務が効率化され、「あれ、案外人がいなくても業務回るじゃん」ということで採用枠を減らす動きも出てきています。

ということで、総括するとやはり今後しばらくは学生の就職活動は厳しいものになっていくものと思われます。

では今後学生はどのような戦略で就職活動をしていけば良いのでしょうか?

次回考察したいと思います。