7月14日放送の『芸人先生 シーズン3』はお笑いコンビ・アインシュタインのお二人を講師に迎えての「イメージを超えていけ!」講座でした。
生徒役は某肌着メーカーの社員さんですが、こんなお悩みを抱えているようで・・・。
◯自社の商品が「かわいくない」と言われたり、自分でも思ってしまう
◯世間からの「高齢者向け」という商品イメージを変えたい
◯仕事を聞かれたときに言いにくい
その某肌着メーカーの商品と言えば「白いブリーフ」や「ラクダ色の肌着」といったイメージがあるため、ちょっと引け目に感じている部分がある様子。
それに対してアインシュタインのお二人が掲げたテーマが「世間からのイメージを利用して猛アピールせよ!」というもの。
ここで、もしもあまりお笑いに興味の無い人がいるようでしたら、補足説明をしておきたいと思いますが、アインシュタインのボケ担当・稲田さんと言えば吉本興業の「よしもとブサイクランキング」で3年連続の1位に輝く圧倒的なインパクトのあるビジュアルをお持ちの方です。
にも関わらず、デビュー当初はネタをする際にはそこには一切触れずに普通にネタをしていたそうです。
当然観客は「いや、そんなことよりも、まずはビジュアルだろ!」みたいな雰囲気だったそうで、「そうか、そのイメージを利用しない手はないな」と積極的にブスいじりをするようになった結果、一気にブレイクするようになりました。
何のイメージも残らなければそもそも認知されません。
強いイメージは認知度となって武器になるわけですから、これをトコトン活用することが大事ということなんですね~。
番組アドバイザーの和田裕美さんもビジネスにおける認知度を
①名前を知られている
②特徴や効果を認識されている
と定義していました。
そしてこのイメージを超えるようなCMを打って大ヒットとなった事例として「青汁」を取り上げていました。
図らずも私も別の回の事例として取り上げていたのですが(コチラ)、「まずいらしいけど、良薬口に苦しだから身体には良さそう!」ということで大ヒットしたわけですから、「青汁=苦くてまずい」というイメージを逆手に取る素晴らしい戦略事例と言えます。
さて、我々税理士に対する世間のイメージってどんな感じでしょう?
「お堅い人」「厳格」「数字に強い」「ちょっと怖い」
そんなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
税理士と税務署は違うのですが、同じ括りで公務員的ポジションで税金のことについてアレコレ言ってくる人と思っている人もいるような気がします。
で、割とこのイメージは合っていたりします笑。
私も法律を扱っている身として法令順守は厳格にしていますし、脱税に繋がるような相談があればそこは遠慮なくビシッと言います。
仮にこのイメージを払拭するために「結構融通をきかせて」「脱税に繋がるような相談にも優しく対応」ということをしたとしましょう。
すると「イメージと違ってうちの税理士は優しくて何でもOKしてくれる」とイメージアップにはなるかもしれませんが、「税務署が来たらボコボコにされました」ではどうしようもないわけです。
「苦い=厳格でビシッと言われる」けど、「身体にいい=税務署が入っても問題ない」という税理士でありたいものです。
ということで、これからはイメージを超えるために「青汁税理士」という肩書で活動していこうと思います笑