前回『超訳ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉』(桜川Daヴィんち著)の概要について解説したので、今回は早速その内容について触れてみたいと思います。
①ミステリーを残す
「立派な作品、それによって将来の人々に私が◯◯◯であったことを証明することができるだろう」
ダ・ヴィンチが残したノートにはこんな文章があるそうなのですが、肝心な部分の言葉が抜け落ちています。
「え、そこ一番大事じゃん!」という感じですが、これはどうやら意図的なものだそうです。
他にも謎掛けが大好きで、その究極が名作『モナ・リザ』です。
そもそも誰なのか、なぜ背景に大自然を描いたのか、なぜ微笑んでいるのかなど未だに多くの謎に包まれています。
私の仕事は法律を扱うロジカルなものですので、さすがにミステリーの要素を入れるわけにはいきませんが、しかしミステリーは想像を掻き立て、効果的に人の心を惹きつけることができます。
ちょっとテクニック的な話にはなってしまうかもしれませんが、ミステリーの要素も取り入れてみたいと思います。
ミステリー小説は大好きなんですけどね。
②先人を超えるのは、人間の使命
「師匠を超えられない弟子は情けないではないか」
人類の歴史が連綿と続いている中で、やはり後から生まれた人間は先に生まれた人間を超えることで「人類が進化した」と言えます。
私が師と仰いでいる方は素晴らしい方ばかりで超えることをイメージするのは難しいですが、でも「お前がいれば安泰だ。私は安心して引退できる」と言ってもらえるような存在になりたいものです。
結局は圧倒的に努力し成長するしかないということですね。
③あえて矛盾する言動をせよ
ダ・ヴィンチは時々矛盾することを言っていたそうです。
自分を「無学の人」と称し、経験を重視しているかと思えば、やはり学問も大切であると力説したり。
これを著者である桜川さんは
”一度決めた見方を固定せず、常に別の角度から検証することを怠らない。ここにクリエイティブの原点があるように感じます。”
と解説しています。
自分の信念・軸となる部分で常に矛盾する言動をしていると単なるブレブレな人になってしまいますが、状況に応じて自分の信念とは全く違う立場に立って物事を考えてみることによって新しい物を生み出す可能性が高まります。
特に年を重ねるとなかなかそういう視点を持たなく(持てなく)なってしまいますから、柔軟な発想力という意味では大事なことかもしれません。
本書ではこのような形で約70項目、ダ・ヴィンチの言葉を桜川さんが読み解くという形式となっており、項目ごとに様々な気付きを得ることができます。
皆さんもぜひ購入し、まずはパッと開いてみてはいかがでしょうか。そこに今求めている答えがずばり書いてある・・・かもしれませんよ。