6月14日放送の『がっちりマンデー!!』は「やたらと急増していたチェーン店は今!」というテーマでした。
過去取り上げたチェーン展開をしている会社が現在どうなっているのかという定点観測的企画となります。
急激にお店を増やしていたということは、このコロナの影響でピンチを迎えているのか?それともピンチをチャンスに変えてさらに伸びているのか?気になるところです。
まずは1日2,000円で軽自動車をレンタルすることができる「ガッツレンタカー」です。
この安さの秘密はあえて5年~8年ぐらいの型落ちの軽自動車だけをレンタルしているという点です。
さらにあまり人気のないカラーリングのものを安く仕入れているというのも特徴です。
営業車として会社で長期間借りたり、修理中や納車待ちの間だけレンタルするお客さんが多いとのことで、別に見た目が気にならなければコスパ最強です。
コロナにより交通機関でなく車での移動のニーズも増え、売上へのマイナスの影響はほぼ無いとのことで、店舗数も前回取り上げられた時の倍にまで成長しています。
軽自動車を改良したキャンピングカーのレンタルも開始し、さらに別のサービスの展開も考えているんだとか。
現在上場準備をしているということで、まさに「がっちり!」です。
上手いのはあえて人気のないカラーリングのものを仕入れたりして少しでも経費が減る努力をして、それを1日2,000円という価格に反映させている点です。
低価格戦略というのは基本的には中小零細企業が選択すべきものではありませんが、このように低価格でもきちんと利益が確保できる仕組みを構築した上で採用する分には自社は儲かるしユーザーは安く借りることができるからウィン・ウィンの関係と言えます。
次に取り上げられていたのはタルト専門店「BAKE」です。
1つ200円の焼き立てのベイクチーズタルトを販売する専門店で、6年で国内外104店舗にまで急増しています。
この急成長の秘訣が、「1つの店舗では1つの商品しか扱わない」という点です。
チーズタルト専門店の他にアップルパイ専門店、シュークリーム専門店、スイートポテト専門店、バターサンド専門店などがあります。
ただしあくまでも1つの店舗では1つの商品しか扱わないので、お店からチーズやリンゴなどの香りが漂い、その甘い香りに誘われてお客さんがどんどん入ってくるというわけです。
コロナの影響で、ここ北海道にある工場が一時ストップしていたそうですが、現在では再稼働し、急ピッチで材料を製造しているそうです。
MCの加藤浩次さんが副社長に「1つの会社でブランドを何個も持っておくというのは、今後大事なことになるとお考えですか?」と質問されていました。
答えは
「大事です。ブランドだけでなく、チャネルをたくさん持っているというのは大事です。店頭だけでなく、ECを含めた流通の卸というか冷凍食品みたいなそういう技術とかですね」。
ということで、今後実際にそのままポスト投函OKなサイズのギフトお菓子をサービス開始する予定だそうです。
複数の商品を扱いつつも、1つの店舗で扱う商品は1つのみというやり方が面白いですよね。
またコロナにより店舗ビジネスの新たなリスクが発生しましたから、それを回避するために複数のチャネルを持つというのも賢い考え方と言えます。
コロナ禍の中でもしっかりと業績を伸ばしている2社の戦略から学べることは多いですね。