6月2日放送の『芸人先生 シーズン3』はお笑いコンビ・チョコレートプラネット(チョコプラ)のお二人を講師に迎えての「その時間、無駄にしていませんか」という講座でした。
①忙しくてアイデアを考える時間がない
②自社だけのウリが作れない
という悩みを抱える某ビールメーカー社員に対して発想法を伝授するという内容で、このご時世、非常に興味深い内容でした。
「そろりそろり」の和泉元彌さんのモノマネでおなじみの長田さんはコントで使う小道具や衣装などを自分で作れちゃう方ですが、どういう発想でそんな小道具や衣装、さらに言えばそもそものネタ自体をどうやって考えているのかをズバリ語ってくれました。
1.スキマ時間にタネ探し
いきなり「よし、このガッツリ確保した時間で本格的に考えるぞ!」とやってもいきなりいいネタが思い浮かぶわけではなく、日々ボーッとしている時にも常にタネを探すことを意識しましょう。
そのためにオススメされていたのが、家にいる時、外を歩いている時など様々な場面で「これ面白いな!」と思ったものの写真を撮っておくことでした。
なにがどう面白いのか?それがどう活きていくのか?ということはとりあえず脇に置いて、まずはどんどんアイデアのタネをストックしておくことがファーストステップとなります。
2.まとまった時間にタネを木に育てる
スキマ時間にはとにかくタネを探すことだけに専念し、それを形にする作業はまとまった時間に行う。
そうすると普段のタネ探しの時にはタネ探しだけに集中することができるので気が楽になります。
ここで、番組アドバイザーの営業コンサルタント・和田裕美さんが「ツァイガルニク効果」を絡めて解説されていました。
「ツァイガルニク効果」とは「達成できなかった事柄や中断している事柄に対して、より強い記憶や印象を持つ」という心理現象だそうです。
要は普段はタネを探すことだけに専念して、とりあえず何に使えるか分からないけど色々とタネを集めていると、「これはどう使えるんだろう」と常に気にかける、アンテナを張っている状態になるので、発想力が高まるということになります。
この効果は発想法だけでなく、仕事、勉強、さらには恋愛などにも活用できるみたいですので、気になる方はグーグル先生に聞いてみてください。
3.自分だけで育てようとしない
タネを育てる段階で効果的なのは自分だけでやろうとするのではなく、仲間と一緒に育てることです。
「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、やはり色んな人が関わることによって、自分一人では思いつかないようなアイデアが生まれることがあります。
松尾さんのIKKOさんのモノマネも松尾さんが変な声を出していた時に長田さんが「それ、IKKOさんに似てるんじゃない?」と言ったのが始まりだったということですが、これがキッカケとなってコンビがブレイクしたわけですから、他者の視点、大事です。
コロナによって生活様式がガラッと変わってしまい、多くの業種でビジネスモデルの転換が求められています。
ではどのように転換を図るのか?
そのアイデア出しという観点でも、今回の講座は学び多きものではないかと思います。