コロナウィルスによる外出自粛により大きな影響を受けた業界の一つが飲食業です。
緊急事態宣言が解除され営業を再開しているものの、客数がコロナ前に戻るのはしばらく先になりそうですし、「新しい生活様式」に対応して客数を減らしたりしているため売上の大幅な減少は避けられない状況です。
そんな中、居酒屋チェーン「塚田農場」などを運営するエー・ピー・カンパニーが居酒屋の「塚田農場」の一部店舗を「つかだ食堂」という定食屋さんに業態変更すると報じられました。
また同じく居酒屋大手のワタミは全国の居酒屋の60店舗以上を閉店する一方で、唐揚げとたまご焼きの店「から揚げの天才」を20店舗以上出店するそうです。
この「から揚げの天才」はテイクアウト比率90%以上の業態となります。
この事例から読み取れることは、居酒屋大手の経営陣は緊急事態宣言が解除されても、しばらくは居酒屋という業態はビジネスモデルとして厳しいと判断しているということです。
そして、不採算店や今後経営が厳しくなりそうなお店をシビアに閉めて、アフターコロナ、ウィズコロナ時代に求められる店舗にシフトすることを決断したということです。
塚田農場の場合は生産から物流加工、販売までを自社で一貫して手がける強みを生かした定食屋さんに。
ワタミの場合はテリー伊藤さんプロデュースのもと数年前から展開していた「から揚げの天才」にエネルギーを投下し、かつ基本的にテイクアウトのお店にすることに。
どちらにも共通しているのは業態転換と言っても全く畑違いのことをするのではなく、すでに持っている強みを生かし、かつこの時代の変化に対応するような業態にシフトしているという点です。
この2社の取り組みが功を奏するのかどうか、それは私には全く分かりません。外食産業に精通しているわけでもなんでもないですし。
しかし、コロナショックからの流れで「今のままの業態では生き残れない!どうやって業態転換して時代の波に乗っていくか?」ということをいかにトップが考え、そして実行しているのかという実例として中小零細企業の経営者にとって学び多き事例ではないでしょうか?
なお、ネットニュースのコメント欄を見ると「実際に実行するのは現場の人間で、現場のスタッフは大変だ」というようなコメントがありました。
当然そうでしょう。
それまでの居酒屋のオペレーションとは全く異なる訳ですから、新たに覚えることも多く、大変です。
しかし、そもそもこのコロナショック自体が「大変」な事態なのです。
現場がバッタバタで「大変」なのと、会社が「大変」なことになって最悪職を失ってしまうのと、どちらの「大変」の方が「大変」なのでしょうか?
なお、もしかすると業態転換したお店もうまくいかないかもしれません。
でも、その場合でもこの2社の経営者であれば即問題点を改善したり、さらに別のお店への業態転換など必ず何らかのアクションを起こすと思われます。
ということで、ではどうやってこの2社のようにアクションを起こしていけば良いのか?という考え方のベースを学ぶにはやはり一番化戦略コンサルタント・高田稔先生の戦略マーケティング・ブートキャンプにご参加いただくのが一番です。
しかし、現在このようなご時世ですのでリアルな場での開催を控えております。
でも、高田先生の戦略マーケティングの考え方こそ今の時代求められていると言えます。
オンラインでの開催も含めて、何らかの形で、必要としている方に届けられるよう現在高田先生と調整しているところですので、続報をお待ちください。