3月24日放送の『ガイアの夜明け』は「ニッポンの”食”を守る!~コロナウィルスを乗り切れ~」というテーマで、新型コロナウィルスの感染拡大及びその防止のための施策により非常に厳しい状況にある飲食業にフォーカスした内容でした。

現在飲食店は国や自治体の首長から「感染リスクが高いので利用を控えるように」と名指しされていることから、元々入っていた予約はキャンセルの嵐、来店者も激減し、売上を大幅に下げています。

営業時間を短縮して人件費を削減したり、新たにテイクアウトや宅配サービスを始めたとしてもそう簡単には減った売上を埋め合わせることができず、家賃などの固定費の支払いが難しくなり、そんなに体力があるわけではない小規模なお店であれば、「これがあと1ヶ月も続くようなら店を閉めなければならない」という状況にあるかもしれません。

国が補償してくれるのかどうかは分かりませんし、仮に補償してくれるとしても残念ながらそこまでスピーディーに行われることもないと思いますので、そこを当てにするというのは正しい姿勢とは言えないでしょう。

ということで、話は戻りまして、今回の『ガイアの夜明け』ではそのように非常に厳しい状況にある飲食店や食材を扱う業者を救う活動について取り上げられていました。

まず1つ目は熟成肉の仕掛け人である「フードイズム」の跡部社長が開発した「エイジングシート」です。

冷凍することなく肉や魚の鮮度を維持させることができ、キャンセルが続き食材の廃棄ロスの危機にある飲食店を救う魔法のシートと言えます。

2つ目がベンチャー企業「カンブライト」の井上社長が食品ロスを解決するために開発した「缶詰」です。

規格外などにより捨てられるだけだった食材を缶詰にすることで美味しく、しかも長持ちするような商品を開発されています。

今回のコロナショックによるキャンセルのため、飲食店への納品が急減したため困っている食材卸業者からの相談により、その食材を活かした缶詰作りの現場を追っていました。

また、番組は変わって3月24日放送のWBSでは札幌の飲食店を応援するためのクラウドファンディングが取り上げられていました。

これは例えば2,000円の支援をするとリターンとして4月20日以降使える2,200円分の食事券がもらえるというものです。

現在資金繰りに困っている飲食店は前金としてキャッシュを得ることができますし、支援者は10%のプレミアムを得ることができるという仕組みで、これはなかなか素晴らしいアイデアだと思います。

飲食店に関わっている方は今、非常に厳しい状況にあるかと思います。

仮に私が飲食店を経営しているとして、「売上高80%減」となっても前向きに考えられるのか自信がありません。

しかし、何もしなければ廃業間違いなし、という状況であれば、生き延びるためにも嫌でも前向きに考えなければなりません。

自分一人で考えるのもいいとは思いますが、今回取り上げたように「現在ピンチな飲食店を救おう!」と活動している人も周りに沢山います。

ぜひアンテナを立てて、このような情報をキャッチし、そのような活動をしている方々と繋がり、連携を図って生き延びて欲しいと思います。