前回までの2回で出雲空港到着から稲佐の浜を経て、出雲大社参拝までを綴ってきました。
今回からはそれ以外に参拝した神社についてご紹介していきたいと思います。
まずは出雲神社から稲佐の浜方面に向かい、さらに奥にあるのが日御碕(ひのみさき)神社です。
出雲大社から車で約20分といったところですが、なにせ山道を走るのでカーブ、カーブの連続で全く気が抜けません。
そんなちょっと行くのが大変なお社なのですが、社伝によれば、東に位置する伊勢神宮は日本の昼を守り、西に位置する日御碕神社は夜を守っているとされています。
天照大御神をお祀りする日沈宮(ひしずみのみや)と素戔嗚尊をお祀りする神の宮の二社によって日本の夜を守る。そんな神秘的な神社となります。
朱塗りの鮮やかな社殿も素晴らしいのですが、こちらで有名なのが、地鎮祭で清めに使う砂が納められたお守りです。
普段は御守所の表には出ておらず、申し出るといただくことができるものとなります。
何かあったときにこのお守りを握ると守ってくださる最強の厄払いの御守りだそうで、中には事故で負傷した傷が治ったなんて話も。
ということでもちろん「砂のお守りをください」とお願いしたところ何と・・・まさかの在庫切れでした。残念!
最近旅行サイトなどでもよく紹介されるからか人気なんですって。皆さんも参拝される際にはお気をつけください。
↑こんな山奥にあります
日御碕神社から車を走らせること約30分。次に参拝したのは出雲大社の南方にある長浜神社です。
この地方には「国引き神話」というのがありまして、八束水臣津野命という神様は「出雲の国は細長い布切れのような国だなぁ。最初に国を小さく作りすぎてしまった。だから作り足して大きくしよう」と言われ国引きを決意されます。
そこで海の向こうの国に網を掛けて引き寄せ、島根半島を造ったという豪快&マッチョな神様なのですが、その神様をお祀りしているのが長浜神社です。
願いを引き寄せる、ということで加藤清正などの武将や大名なども必勝祈願に訪れた由緒ある神社となります。
境内には「厳藻かけ」というものがあり、その横にある説明書きには「当地方では忌明のあと海で身体を清めた証しに海の海草をもって神社へお参りします。お供え物でもあるこの神聖なる海草は『いづも』と言われ『出雲』の語源になった言葉です」とあります。
まぁ語源には諸説あるそうですが、へ~という感じで一つお勉強になりました。
この後、どこの神社に向かうか少し悩みましたが、選択したのが須佐神社です。
『出雲国風土記』において素戔嗚尊が地名を定め、自らの御魂を鎮めた場所に立つ神社となります。素戔嗚尊を祀る神社は沢山ありますが、御魂を納めたのはこの神社だけということで気になって向かったのですが・・・まぁ遠かった。
カーナビの案内に従って運転をすると「こんな所に人住んでるの?」というような山奥を走ることになり、若干不安になり、しかも全然着かない!
それでも運転すること約1時間。ようやく到着すると他にも参拝客がいるんだからビックリします。人のことは言えないけど皆さんよくこんな山奥まで来るね~。
本殿裏手には幹周り6メートル、高さ24メートル、樹齢約1300年という杉の巨木「大杉さん」がそびえ立っていますが、その存在感は圧巻です。
ということでさっぱり終わる気配がない旅行記、次回に続きます。