今年の夏は2回空知に行く機会があり、多くの神社を参拝してきました。

それについてはおいおい取り上げていくとして、今回はその中でも江部乙神社について御紹介したいと思います。

江部乙は「えべおつ」と読むのですが、私の生まれ故郷である滝川市の北部に江部乙町という地区があり、そこに鎮座する神社となります。

なぜ色々参拝した中でも江部乙神社を取り上げるのか?

それはこの神社には全国的に有名な狛犬がいるからなのです。

普通狛犬というと神様を守護する存在ということで人を睨みつけるような迫力のある顔をしているものですが、江部乙神社の狛犬はそれとは全く異なり愛嬌たっぷりにニッコリと笑っています。

しかも吽形が雄、阿形が雌と全国でも珍しく男女別に作られていて、それぞれに性別を示すシンボルまで彫られているという凝りようです(ぜひ実物で御確認ください)。

↑阿形(雌)。ちょっと丸みを帯びたフォルムで女性らしさが表現されています

↑吽形(雄)。写真では分からないと思いますが男性らしさを示すシンボルが彫られています

私が参拝した時には他にも数名の参拝客がいたのですが、御朱印をいただこうと社務所に行った際に対応してくれた女性(おそらく宮司さんの奥さん)が「御朱印をお待ちいただく間に狛犬のご説明をしますのでどうぞこちらへ!」という話になり、他の参拝客と一緒に狛犬についてレクチャーを受けることとなりました。

そこで先程のくだりについて説明があり、さらにその流れで「この狛犬をモチーフにした御守りが4種類あるのでいかがですか?」というセールストークまで(笑)。

結局それに乗っかって2体、授与していただきましたが、こんな可愛い癒し効果抜群の御守りもそうそうないのではないでしょうか?

↑いただいた御守り。癒されます。他に紫・黒・赤バージョンもあります。

なぜこの神社の狛犬が全国的に有名なのかという話ですが、平成19年に出版された丸浦正弘著『ほっかいどうの狛犬』で紹介されたことから少しずつ愛嬌のある狛犬目当てで参拝する人が増え、さらにその人がSNSで拡散したことによって全国から参拝客が訪れるようになったそうです。

滝川市江部乙町というこう言っては何ですがかなりマイナーなエリアに全国から人が集まるというのはなんとも面白い現象ではありますが、それにしてもSNSの影響力は半端ないですね。

ちなみに御朱印にもこの愛嬌たっぷりの狛犬のスタンプも押されますので、ぜひ御朱印もいただいて欲しいと思います。

ちなみにこちらの神社は明治27年に屯田兵の心の拠り所として建立された由緒ある神社で、御祭神は天照大御神と大国主神というメジャーツートップとなります。

由緒ある神社に愛嬌たっぷりの狛犬。ぜひご参拝いただきたいと思います。