9月22日放送の『がっちりマンデー!!』では「ついに『分』の時代がやってきた!『分刻みビジネス』!」というテーマで、数々の分刻みビジネスでがっちり!な事例を取り上げていました。
ビジネスの世界も細分化されるようになり、月額いくらだったのが1日いくらになり、さらに1時間いくらになり、さらに1分いくらにまでなっています。
特に面白いと感じたのがロセオという会社が提供している1分単位でジム利用ができるサービス「Nupp1Fit」です。
普通ジムに通う場合には月会員になるか、または1回いくらの単発で支払うかのいずれかの選択肢ぐらいしかありませんが、このサービスを利用すると会員登録することなく、1分いくらでジムを利用することが可能となります。
使い方は非常にシンプルで、入店時にスマホで登録するとそこから時間を測るようになり、終了時までの累計料金を精算するだけ(しかも自動決済なので支払も便利)。
特に面白いと思ったポイントは、このサービスを提供するロセオ社がジムを運営しているのではなく、他社が運営しているジムにサービスを提供しているという点です。
ジムを運営しようとすると家賃や機材代などそれなりの投資が必要となりますが、ロセオ社はそのような投資リスクを負う必要がありません。
ジムの方は既存の月会員制や単発支払などの制度は残しつつ、このNupp1Fitも選択することもできるようにすることによって、「気軽にジムに行ってみたい」という新規客の掘り起しをする効果が期待できるのでWin-Winのビジネスモデルと言えます。
さらにスポーツジムだけでなく、ボルダリングやトランポリンなど様々な施設とも連携しているということで、ちょこちょこといろんなことを体験したいという人にとってはうってつけのサービスと言えます。
ジムはせっかく会員になっても1~2回通っただけで足が遠のき、会費だけ律儀に払い続ける幽霊会員がかなりの数いるかと思いますが、このシステムなら無駄に会費を払う必要がないので、「続くかどうか不安」という人にもおススメですね。
このビジネスが上手いな!と感じた点の一つは他社がすでに展開しているビジネスに後付けできるという点です。
自社で店舗を構えたりするとそれだけ投資をする必要がありますが、それはすでにあるものを利用させてもらい、システムを使ってもらうことによって手数料を頂戴するというビジネスモデルはかなり効率的というか利益率の高いビジネスと言えます。
さらにスポーツジムだけにしか使えないものではなく横展開しやすいという点も魅力的です。
スポーツジムだけだとどんなにシェアを高めてもどこかで頭打ちとなってしまいますが、ボルダリングやトランポリン、さらにスタジオゲストである武井壮さんが言っていたように空手道場やボクシングジムといったような施設にも展開できればかなりマーケットが大きくなりますから、これは「がっちり!!」なのではないでしょうか。
この考え方はぜひともTTP(徹底的にパクる)したいところです。
あなたのビジネスにおいて、他社のビジネスに後付けできるもので、しかも横展開しやすいというサービスはありませんでしょうか?