結構前の話になってしまいますが、8月30日に北海道神宮頓宮で執り行われた「天下大祓(てんかおおはらえ)の儀」に参加しました。

「天下大祓」とは?

当日配布されたチラシにはこう書かれています。

~ここから~

本年11月14日に天皇陛下御一代に一度の重儀である大嘗祭が斎行なされます。

神社神道において祓は重要であり、大嘗祭前の斎戒や祓は最も厳重でなくてはなりません。

近代以前においては幾度も祓が奉修されており、なかでも8月は「天下大祓」「五畿七道の大祓」と呼ばれる全国的な臨時大祓が奉修されました。

平成の大嘗祭に際し、国家儀式として全国的な大祓がなされるのが本義でしたが、現今の法制度では難しく神社本庁包括下の神社に対して大嘗祭二日前の臨時大祓を通達しました。

全国各地の神社で奉職する青年神職の集いである神道青年全国協議会は二日前の大祓に加え、8月の臨時大祓を自発的に奉修しました。

これは古儀に適うものでもあり、今回も前回同様に全国青年神職が心を一つにして大御代の弥栄を祈念致したく、北海道神道青年協議会としても足並みを揃え大祓御奉仕を致します。

~ここまで~

テレビでもかなり取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、11月に大嘗祭(だいじょうさい)が執り行われます。

毎年11月23日には皇室祭祀の中でも最も重要な祭典である新嘗祭(にいなめさい)が執り行われますが、大嘗祭は天皇陛下が即位して初めて行う新嘗祭となります(天皇陛下御一代に一度の重儀)。

そんな非常に重要な儀式の前に国家全体の祓を行なおうというのがこの「天下大祓」であり、神道青年全国協議会の音頭のもと、全国各地の神社で8月30日正午に一斉に執り行われました。

大祓詞も奏上しましたが、最後の方が微妙にこの天下大祓バージョンの文言になっていたのが非常に興味深かったです。

大嘗祭に先立って執り行われるものですから、当然御代替わりのタイミングでしか体験することができません。

その意味では今回非常に貴重な経験をすることができました。

いよいよ来月22日には195カ国の代表らも招き、陛下が内外に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」も執り行われ、今年4月1日の新元号の発表から続く現上皇陛下の御譲位とそれに伴う今上天皇の御即位の儀式が完了することとなります。

人生の中でそう何度も御代替わりを体験できるものではありませんから、しっかりと注目していきたいものですね。