京都にある和菓子屋・亀屋良長(かめやよしなが)は1803年創業の老舗有名店です。

こちらでは様々な和菓子を扱っていますが、その中でも近年売上を落としていたのが昔ながらの「羊羹」。

特に若い人に「羊羹を買って食べる」というイメージが全く無く、年間の売上がたったの50本という期間が約10年も続いたそうです。

年間50本ということは1週間に1本売れるかどうかということですから、まぁお店にとっては売上が期待できない”負け犬”商品だったと言えます。

しかし、そんな全く売れていなかった負け犬商品がちょっとした工夫をしたことによって大ヒット商品へと化けます。

どれぐらいのヒットかというと売上90倍です!

ということはもともと年間50本しか売れていなかったのが、50×90=4,500本売れるようになったという計算になります。これはスゴイ!

さて、一体どんな工夫をしたことによってこんな大ヒット商品に化けたのでしょうか?

ちょっと考えてみてください。

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何か思いつきましたか?

では正解です。

正解は「羊羹を薄くスライスしてトーストに乗せると簡単に小倉トーストが楽しめる商品にした」でした。

やったことはもともとあった羊羹を2.5mmの薄さにスライスしただけ。

たったこれだけの工夫で90倍の売上をあげるようになったのです。

この事例は8月4日放送の『坂上&指原のつぶれない店』の中の「売れない商品が発想の転換で大逆転!つぶれないザ・ベスト店」というコーナーで取り上げられていたのですが、他の複数のメディアでも取り上げられている効果は抜群で、現在生産が追い付かないほど注文が殺到しているそうです。

ではなぜ羊羹をスライスしようと思ったのか?

そのヒントは社長さんの朝の食卓にありました。

羊羹が全く売れず思い悩んでいた社長さんが朝食をとっていると、奥さんがトーストにあんこを塗って小倉トーストにしようとしていました。

しかし、普通のあんこはなかなかきれいに伸びずムラができてしまいますし、何より面倒です。

「小倉トーストって美味しいんだけど手間なのよね」

その言葉でビビッとひらめいたわけです。

小倉トーストは美味しいけど自宅で作るのは面倒→羊羹で代用することは可能→でもそのまま売っても買ってもらえない→薄くスライスして「これを乗せるだけで簡単に小倉トーストが楽しめる」としたら買ってもらえるのでは?

そんな考えが頭を巡ったのではないでしょうか。

まさに「発想の転換」。

もちろんもともとの商品が売れなくなっていたとはいえ、老舗の伝統と知恵が詰まった確かな品質のものであったというのは前提とはなりますが、ちょっと売り方を変えるだけで注文が殺到する超人気商品に化けるわけですから、やはり売り方は非常に重要です。

で、毎度の流れで恐縮ですが、例えば今回の事例のように売れない商品をどのように売れる商品に変えることができるのか、というアイデアを生み出すための技術を学ぶことができるセミナーが8月26日に開催する【競合他社と圧倒的に差別化する「アイデアの出し方」セミナー】です。

アイデアを生み出すための型を学ぶことによって、今回の事例のような大ヒット商品を生み出すことができるようになるかもしれませんよ。

≪競合他社と圧倒的に差別化する「アイデアの出し方」セミナー≫

○日時:2019年8月26日(月)15時~17時

○会場:札幌市中央区南1条西5丁目 愛生舘ビル6階 愛生舘サロン

○参加費:3,000円(当日現金にてお支払ください)

○主な内容

◆どんな時代でも使える「考え方のフレームワーク」とは?

◆業界1位のヒントは他業界にあり

◆自社の強みが「収益」に変わる一番化戦略とは?

◆「アイデアの出し方」の重要な9つのポイントとは?など