その業種・業態がすでに衰退産業だったり、競争が激しくなっていたりしてそのままのビジネスモデルでは衰退の道を辿ることが目に見えているという状況で、それを打開するための策として「異業種・異業態との掛け合わせ」というものがあります。
それぞれはありふれたものでもそれを掛け合わせることによって、「今までありそうでなかった」という商品・サービスが生まれ、新しいマーケットを生み出すことができればしめたものです。
8月14日放送のWBSでは飲食店と〇〇を掛け合わせた複合型飲食店が紹介されていましたが、このような複合型飲食店のことを「ミクストラン」と呼ぶそうです(ミックスとレストランを組み合わせた造語)。
さて、どんな組み合わせがあるのでしょうか?
〇飲食店×トレーニングジム
飲食店の方も月額15,000円でサラダが食べ放題といういま流行りのサブスクリプション形態なのが特徴的なのですが、トレーニングジムとの組み合わせによって健康志向の高い会員が増えているそうです。
元々はトレーニングジム店だったのが、間口を広げるために飲食店も始めたという経緯だそうですが、それによって会員が2倍になったということですから掛け合わせの効果抜群です。
〇飲食店×理容室
こちらも元々は理容室があったところにバーを併設したそうですが、美容室のオーナーさんが「単なる美容室とお客さんだけの繋がりだけでなくお客さん同士の繋がりも生みたい」という想いから始められたそうです。
実際、バーで打ち解けたことで一緒にビジネスをすることになった人もいるということで、「ビジネスマッチングをする美容室」という新しいカテゴリーが生まれました。これは他の業界でもTTPできますね。
〇飲食店×コインランドリー
コインランドリーは基本的に無人店舗となりますが、こちらはカフェを併設することで有人店舗となっています。
来店者としては洗濯している待ち時間をカフェで有効活用できるというメリットがありますし、コインランドリー側としては有人であることで何かトラブルがあった際に即対応することができるというメリットがあります。
無人店舗×有人店舗という掛け合わせも面白い視点ですね。
今回番組で取り上げられていたお店はいずれも単体ではトレーニングジム、美容室、コインランドリー、バー、カフェという昔からある業態でありライバルもたくさんいるものとなります。
しかし、上手に異業種と掛け合わせることによってオンリーワンの存在となり、お客さんを集めています。
あんまり奇抜すぎると最初は面白がって人が集まるかもしれないけどすぐ飽きられる危険性もありますから、こうやって「ありふれた業種同士だけど掛け合わせたら今までありそうでなかった、しかもこれがあったら便利!」というものを生み出すことができれば、長続きするビジネスモデルになるかもしれませんね。
そういえば税理士も単体だととっくの昔に成熟産業になっていますし、競争も厳しい業界となっていますから、何かとの掛け合わせを考える必要があるかもしれません。
みなさんの業種・業態でも何かとの掛け合わせによって新たなマーケットを生み出す余地はありませんか?
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