「人が仕事で燃え尽き状態に陥る最大の原因は、仕事の負担が重すぎることではない。その要因とは、成長を感じられずに長く働き続けることだ。」

これを実感している人はいますでしょうか?

例えるならば、ドラゴンクエストでどれだけ敵と戦っても全くレベルアップせず、新しい呪文も覚えないという状態ですが、確かにこんなゲームを続けたいとは思えないもの。

ということは自社の組織風土が社員にとって成長を感じられないようなものであれば、優秀な社員は辞めてしまい、残っている社員も非常に低いモチベーションで働いているかもしれません。

では、どうすれば常に成長が感じられ、強い組織を作ることができるのか?

それが書かれたのが2017年に出版された『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか』です。

ハードカバーで400ページ弱、しかもイラストなどはほぼなく、文字で埋め尽くされたかなり骨太な本です。

実は私はアマゾンで中古品を買ったのですが、開くと線が引いてあったり書き込みがしてあったりして「うわ~、これは読みづらいな」という状態でした。

しかし、それも最初の40ページほどであとは綺麗な状態でしたので、おそらく前の持ち主はかなり早い段階で挫折されたのだと思います(笑)。

この一人で読むと挫折してしまいそうな本をみんなで一緒に読もうという読書会が開催されます。

私がファシリテーターを務めるRead For Action形式の読書会は基本的には1回完結ですが、この読書会は何回かに渡ってしっかりと読むというスタイルで、昨年開催したティール組織読書会と同じやり方になります(私はファシリテーターではなくイチ参加者です)。

と言いますか、ティール組織を読んでいて多くの人が疑問に思ったのが3つの突破口の中の1つである「全体性(ホールネス)」にある”自分をさらけ出す”という考え方です。

従来の、そして今も世にある会社の多くが当てはまるであろう達成型組織、いわゆるピラミッド型の組織の場合、「自分をよく見せよう」「評価を下げたくない」と思うあまり失敗や弱点を隠す傾向にあると言います。

これって何となくイメージできると思うのですが、ではなぜ自分の失敗や弱点もオープンにすることがプラスに働くのか?

そこが今一つイメージできなかったのです。

まさにタイトルにある通り「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか?」という疑問を抱き、次の課題図書になったという流れとなります。

ここが理解できるとティール組織の理解も深まるのではないかと期待しています。

毎月1回、札幌駅北口のエルプラザで開催します。

初回は6月27日(木)19時スタートです。

特に事前申込みの必要はありませんので、興味のある方は本をお持ちの上で、当日直接エルプラザにお越しください。参加費は会場代200~300円程度です。