確定申告業務も終盤を迎えていますが、お客様のところに行く途中で南区にある石山神社を参拝しました。

というのも先月の北海道新聞に掲載されていた石山神社の本殿建て替えの記事を読んだからです。

石山神社は2006年まで常駐の神職がいませんでした(こういう神社は結構沢山あります)。

しかしその後、宮司が常駐するようになり、さまざまな祭事を催行するようになります。

神々の御神徳を頂き、潰れかけていた神社を約10年で再生させたのです。

このことから、再生・復活の御利益があるとも言われていますので、今苦境の真っ只中という方は一度参拝してみてはいかがでしょうか?

さて、本殿の建て替えですが、2015年の創立130周年記念事業として、1927年に建てられ老朽化した本殿の全面的な建て替えをその10年前から計画していました。

しかし、前述の通り、元々神職がいない神社だったため、財政状況は厳しく、複数の建築会社に見積りを出してもらうも、工面できるのはその半分以下という状況で「これではとても建て替えは無理」と困っていました。

そこに現れたのが「木の城たいせつ」です。

木の城たいせつは2008年に経営破綻しますが、その際に事業を大阪の住宅メーカーである「創建」が引き継ぎます。

木の城たいせつは宮大工の技術を一般住宅に応用しており、その技術を高く評価したので創建が事業を引き継いだという経緯がありますが、それを神社の建築にも活かそうという話になります。

結果として、予算の範囲内でかつ質の高い社殿に建て替えることができます。

しかも、話は前後しますが2013年に伊勢神宮で20年に一度の「式年遷宮」が行われた際に、旧社殿解体後のご用材をいただくことになります。

これは他の神社から「異例の多さ」と言われる程の量で、新社殿には有り難いことに伊勢神宮のご用材がふんだんに使われています。

さらにはこれらの古材を有効活用した「ありがとう御守り」や「木製勾玉御守」などを授かることもできます。

ちなみに木の城たいせつは自然災害で倒壊した神社を無償で再建する「神様の住む家」プロジェクトというものを行っています。

昨年には熊本地震で倒壊した白山姫神社を再建しましたし、今年は東日本大震災で倒壊した福島県にある諏訪神社を再建する予定だそうです。

こういう取り組みはとても素晴らしいですね!

↑伊勢神宮のご用材がふんだんに使われた新社殿

↑神様のエネルギーが写ってしまいましたね

↑御祭神は天照大御神の1柱、と言われていますが、もともとは「石山」の地名の通り札幌軟石の産地として採石、加工が盛んに行なわれていたことから山の神様である大山祇神(オオヤマツミノカミ)も祀られています。

↑採石の跡が残る山

↑ありがとう御守りと木製勾玉御守