先日神田昌典さんの2022講演会参加のために訪れた神田明神ですが、私の好きな神社の一社です。
そこで今回は神田明神がどんな神社なのかご紹介したいと思います。
まず神田明神は東京都千代田区外神田に鎮座しています。御茶ノ水駅から徒歩5分といったところでしょうか。
正式名称は神田神社ですが、江戸時代には神田明神と名乗っていた名残りで現在も神田明神と呼ぶ人が多いですし私も普段は神田明神と呼んでいます。
御由緒ですが、730年に出雲系の氏族が大己貴命を祖神として祀ったのに始まり、当初は神田ノ宮と称されました。
その後14世紀初頭に疫病が流行し、これが平将門の祟りであるとして供養が行われ、1309年に相殿神(あいどのしん)とされました。
江戸時代に現在地に遷座、明治に入り1874年に明治天皇が行幸するにあたって、天皇が参拝する神社に逆臣である平将門が祀られているのはあるまじきこととされて、平将門が祭神から外され、代わりに少彦名命が茨城県の大洗磯前神社から勧請されました。
このとき平将門神霊は境内摂社に遷されましたが、1984年に祭神に復帰しています。
ということで現在の御祭神は大己貴命、少彦名命、平将門命の三柱ですが、この形になったのは割と最近なんですね。
場所柄、大手町、丸の内、神田、日本橋、秋葉原など108町会を氏子に持ち、都心の仕事運と商売繁盛を祈願する上で欠かせない神社と言えます。
また私は見たことがないのですが、アニメ「ラブライブ!」の舞台ともなっていて、近年ではいわゆる「聖地巡礼」ということでファンらしき若者の参拝客が多いですね。
境内でひときわ存在感を放つのが「だいこく様尊像」です。高さ約6.6メートル、重さ約30トン。石造りとしては日本一の大黒像とされています。縁結びの神様ですからビジネスでもプライベートでも良縁を祈願するといいでしょう。
また、その奥に新しくできた文化交流館の左手に移設された「えびす様尊像」も要チェックです。こちらは商売繁盛の神様ですから商売をされている人は必ずお参りしましょう。
そしてもちろん忘れてはいけないのが御神殿です。残念ながら関東大震災で焼失してしまったのですが、その後1934年に当時では珍しい鉄骨鉄筋コンクリート構造で再建されたことから、東京大空襲にも耐えることができたそうで、国の有形文化財に登録されています。
この御神殿をぐるりと取り囲む境内社も魅力的です。
その中でも特に江戸神社は神田明神よりも古い歴史を持つ江戸最古の地主神とされています。
参拝の際にはせっかくですから境内社も巡っておきたいところです。
最後に昨年末に新しくできた文化交流館EDOCCOですが、まぁとにかくグッズが充実しています。
1階の土産品店ではお土産としてのお菓子や清めの塩、神棚などが販売されていますし、カフェスペースもあります。
このように見所満載の神田明神、ぜひ一度参拝してみてください。