以前にご紹介した『ティール組織』を月イチで集まり、みんなで読もうという趣旨のティール組織読書会ですが、先日年内最後の開催となりました。
500ページ以上もあり、一人だと途中で挫折するかもしれない(文字通り)ぶ厚い壁もみんなで読めば突破できる!と毎回少しずつ読み進めてきましたが、今回でようやく第2部まで終了。残すは第3部のみとなりました。
さて、第2部は本書の大部分を占めるパートで、ティール組織の3つの突破口である「自主経営」「全体性」「存在目的」について具体的に書かれています。
実はこの読書会を開催するに当たって、最初にキックオフミーティング的な集まりがあったのですが、その際には多くの人が「まだ全然読んでいないけど、従来の達成型組織の課題や問題を解決するためのヒントがここに書かれているに違いない!」と希望に満ちていました。
それが、この第2部に突入するとちょっと様子が変わってきます。
「言っていることは素晴らしいんだけど、これ本当に実行できるの?」
まぁ確かに
・部長、課長といった階層は一切無し
・目標設定は行わない
・予算管理はしない
などというティール組織の特徴(の一部)は従来の達成型組織に身を置いている又は置いていた人からするとなかなかイメージしずらいもの。
今回読んだ箇所は3つの突破口の一つである「存在目的」でしたが、「ミッションステートメントとどう違うの?」「個人と組織の存在目的を共鳴させることなんてできるの?」といったような疑問が色々と出てきました。
で、それをもとにダイアログ、つまり対話をするのですが、これは別に何らかの結論を出すことを意図しているわけではなく、様々な意見を出し合うことで理解の幅を広げ、かつ、深めようというのが目的となります。
ここ最近は参加者も少なくなってきたので、少人数で意見を出し合い、結構いい感じのダイアログができているのではないかと感じています。
それでも「本当に実行できるの?」という疑問はなくならないのですが、最近は少しずつティール組織的要素を取り入れた企業の事例も書籍やネット上で見かけるようになりました。
本書で取り上げられているティール組織の事例だとちょっとハードルが高いかもしれませんが、「うちはこんな風に部分的に取り入れているよ」という身近な事例を知ることで、「なんだ、それぐらいの取り組みでもOKなんだ」とハードルが下がるかもしれません。
無限の可能性を秘めたティール組織。
もしかしたら何年か後にはティール組織が当たり前で達成型組織は教科書に「昔、そんな組織形態があった」と過去形で書かれているかもしれません。
そんなティール組織についてみんなで学ぶ読書会。次回は1月21日(月)19時~21時の開催となります。
会場はエルプラザ。参加費は200円。本さえ持ってきてもらえればどなたでも参加できます!