6月1日は私の独立記念日となります。

2012年6月1日に独立したので早6年。7年目に突入となります。

さらに言うと私は2000年に新卒で会計事務所に入所してから会計業界一筋ですので、業界経験は18年以上になります。

思えば最初は必死でした。

学生時代、多少のアルバイト経験はありましたが、会社経営なんて全く分からない状態でこの業界に入りました。

そして最初に入った会計事務所は割とすぐ担当を持たせる風土だったので、入所して2ヶ月後にはもう何件かの会社様を担当させていただくことになりました。

会社経営に関することはもとより、ビジネスの仕組みや商慣習などもよく分かっていない状態で、肝心の税務・会計の知識もまだまだ十分とは言えないレベルで経営者とやり取りするのは超プレッシャーでした。

当時23歳でした(一浪してるので)が、上司からは「お前は見た目は30歳ぐらいだから、どっしり構えて対応しろ。社長さんが不安に思うから『新人です』なんて言うなよ」と言われたので、涼しい顔をしているけど内心はドキドキという状態です。

小切手、手形、税務署から送られてくる各種封筒などに、「(おぉ、これが小切手か!)」と思いながらも「はい、小切手ですね~」と冷静に対応(しているように見せる)。

分からないことがあったら、今の時代ならスマホでちょちょっと調べることができますが、当時はまだそんな便利なものはありませんので、「とりあえず預かりますね~」とか「ちょっと調べておきますね~」と言い、事務所に戻って即先輩に質問。

そんな感じで、とにかく必死でしたが、良い先輩、寛大なお客様に恵まれ、レベルアップをすることができました。

また、勤務時代担当させていただいていたお客様の中には今でも緩くお付き合いの続いている方もいて(当事務所のクライアントではありませんが)、「息子がついに結婚することになりました」なんて報告をいただくと、担当させていただいていた時にはまだ小学生・中学生だったりするので、「あの〇〇君が結婚か~」という感じですっかり「親戚のおじさん」状態だったりします(笑)。

その一方で、厳しい現実に直面することもあります。

やはり顧問税理士として一番悔しいのが「廃業・倒産」です。

もちろん廃業とは言っても中には、もともと家族経営で70歳ぐらいまで商売をされていて、「もう十分に働いたから、ここでお店を閉めてあとは悠々自適の生活をしたい」という形での円満なものもあります。

最近は事業承継問題もありますが、とりあえずは本人も納得の上でのソフトランディングであれば、それはそれで結構なことだと思います。

そうではなく、本人は商売を続けていくつもりなのに、ビジネスがうまくいかずに会社を畳んでしまうという後ろ向きな廃業・倒産はやはり悔しいものです。

そして業界経験18年にもなると、残念ながらそのようなケースを数多く見てきました。

廃業・倒産にも様々なパターンがありますが、やはり圧倒的に多いのが「売上不振による資金繰りの行き詰まり」によるものです。

日本の開業後5年以内の廃業率は85%だというデータもありますから、スタートアップ企業が数年で廃業するというケースが多いですが、社歴の長い会社でも環境の変化などによりみるみる売上が減少して廃業・倒産してしまうというケースも少なくありません。

私が30歳になってから税理士を目指そうと思ったのは、シンプルにこのような企業の助けになりたかったからです。

だって誰だって廃業したいと思って起業するわけじゃないじゃないですか?

売上が全くあがらなくて、起業資金として貯めていたお金もどんどん減っていく。資金繰りのことを考えると夜も眠れない。なんて状態になんてなりたくないじゃないですか?

逆にビジネスがうまくいったとしてどの事業規模を目指すのかは人それぞれですし、別に上場を目指さなくてもいいと思いますが、少なくても経済的心配がなく「起業して良かった!」と言っていただけるレベルを目指しています。

そのために私自身、独立してから色んなことを学んできました。

中にはあまり効果的ではないものもあり、試行錯誤、紆余曲折の6年間でしたが、ここ近年は素晴らしい学び、素晴らしい仲間と出会うことができて、非常に効果的にお客様のサポートをすることができつつあります。

一番化戦略コンサルタントの髙田先生、アチーブメント社の学び、それ以外の多くの学び。そしてその学びの場で出会ってきた素晴らしい学びの仲間。

これらの上質な学びやコミュニティ、ネットワークを最大限活用してお客様の成功に貢献することが当事務所のミッションです。

7年目もこの軸をブラさずに邁進していきます!

↑6周年をお祝いしたお店にて。燻製料理が絶品でした