12月21日に一般社団法人不動産相続支援協会主催の「不動産相続deハピネスセミナー」を開催しました。

テーマは「今年の相続のお悩み、今年のうちに!」。

ここ数年「終活ブーム」ですね。

自分が亡くなったら葬儀はどうして欲しいのか?お墓はどうして欲しいのか?誰に連絡して欲しいのか?

亡くなる前でも延命治療を望むのか?認知症になってしまったらどうして欲しいのか?

やっぱりこういうことって関心がありますよね。

私も最近知ったのですが、終活の一環で「年賀状じまい」をする人も増えているそうです。

平成も来年4月で終わりますからそのタイミングに合わせて人付き合いもスッキリさせたいという思いが背景にあるそうです。

「自分の死」をネガティブなものと捉えず、残された家族に迷惑をかけずすっきりと旅立ちたいという前向きな思いから行う終活はとても素晴らしいと思います。

しかし!その一方で”法律的な”終活を進めている人は非常に少ないのが現状です。

財産は誰に何を遺したいのか?

子供同士の仲が悪いのであれば、それをどのように配慮するのか?

仮に相続税が発生するのであれば納税資金はどうやって捻出するのか?

実はこういったことの方が大事ですよね。

こう言ってはなんですが、葬儀をどうして欲しいのか意思を明確にしていなかったとしても、残された家族でなんだかんだ考えて葬儀は執り行います。

しかし、誰に何の財産を遺したいのかという意思を明確にしていなければ、「これは俺がもらう!」「兄貴ばかりズルい!」「ずっと面倒を見てきた!」と揉めてしまう恐れがあります。

どんな葬儀をするかで仮に家族で多少揉めたとしてもそれをもって争うということはないでしょう。

しかし、誰がどの財産をもらうかで揉めると、最悪の場合には泥沼の争いになってしまいます。

話しは変わりますが、先日公正証書遺言の証人(立会人)を務めさせていただきました。

そしてその方は遺言書を作成してから1ヶ月も経たないうちに病気で亡くなられたのですが、立会の際に「これでもう安心だね」と安堵の表情をされていたのが非常に印象的でした。

実際、きちんと法的効果のある遺言書で誰にどの財産を遺すのかを明確にされたので、財産の行先に関しては心残りがなかったことでしょう。

ここで大事なのは「遺言書を作成する」という実際の行動を取ったということです。

遺言書を作成していなかったらもしかすると今頃は家族の間で泥沼の争いが勃発していたかもしれません。

ということで冒頭の「今年の相続の悩み、今年のうちに!」です。

セミナーでは、先程の事例も交えつつ、「まず今年のうちに実際の行動に移しましょう!」とメッセージさせていただきました。

セミナーに足を運ぶことももちろん行動の一つではありますが、そこで情報を得ただけで止まってしまっては状況は変わりません。

本を買って勉強したり、ネットで調べたりするのも同様です。

「でも、どこから手を付ければいいのか分からない・・・」

そんな方のために、協会には税理士である私の他、弁護士、司法書士、ライフプランナー、不動産コンサルタントがいるのです。

具体的に相談していただければ、我々専門家の叡智を結集し、どんな論点があるのか交通整理し、どこから手を付ければいいのか、どういう方向性で対策すればいいのかをアドバイスさせていただきます。

来年も引き続きセミナーを開催していきます。

2019年の第1弾は1月17日(木)です。

ぜひ、相続対策について具体的に行動を起こしたいという方のご来場をお待ちしています!

 

≪不動産相続deハピネスセミナー≫

日時:2019年1月17日(木) 13時30分~15時20分

会場:札幌市教育文化会館研修室302号室(札幌市中央区北1条西13丁目)

参加費:無料

後援:札幌市、北海道新聞社、HBC北海道放送、HTB北海道テレビ、UHB北海道文化放送、社会福祉法人北海道社会福祉協議会

お申込み:事務局(担当:山本)電話011-281-8110