8月19日放送の『芸人先生』は爆笑問題を講師に迎えての「ちゃんと上手に褒めていますか?」講座でした。

爆笑問題と言えば何を言い出すか分からない、何をしでかすか分からないという危うい雰囲気があるのですが、さていかに?

今回の生徒は某お菓子メーカーの社員さんです。

冒頭「自社の商品の魅力をどう伝えればいいのかが分からない」というお悩みが紹介されますが、それに対する爆笑問題からの回答が「ちゃんと上手に褒めていますか?」というもの。

どんなにプレゼンで「この商品の特徴は・・・」と話をしても、その話している本人がその商品のことを好きだという熱が伝わってこなければなかなか相手に共感してもらえません。

「で、自分はどうなの?」といったところです。

「商品が喜ぶように褒めていますか?」

話しは一気に飛びますが、あの矢沢永吉さん-永ちゃん-が久々にアルバムを発表するということで、結構色んなテレビ番組に出ています。

そのうちNHKの特集番組を見たのですが、もうとにかく音に対するこだわりが半端ない。海外の超実力派ミュージシャンに対して「ここはこうして」とバンバン注文をするのですが、それに応えて出てきた音に対して「これ、サイコー!」「やっぱりこの音じゃなきゃ!」とめちゃくちゃ褒めるというか嬉しそうにしているんです。

番組では別に「今度のアルバム、買ってください」的なコメントをするわけじゃありませんが、そうやって自分が作っている作品をめちゃくちゃ褒める姿を見たら、「今度のアルバムは凄そう!買おうかな~」と思ってしまうもの。

結果として別に売り込まなくても、そういう作品に対する想いを発信するのが究極のプロモーションになっているという点ではまさに「商品が喜ぶように褒めている」と言えるでしょう。

ちなみに私もこうやって事務所を構えているとしょっちゅう飛び込み営業や電話営業が来ますが、大抵の場合は棒読みの商品説明で全く心を揺さぶられません。

なので秒でお断りすることがほとんどなのですが(こちらも暇じゃないので)、おそらく他のところでも同じような対応をされているのではないでしょうか?

もっとその商品に対する想い、熱、「これ、サイコー!」という部分を出してくれないと、聞く耳を持とうとは思わないですよね。

さて、私が毎回取り上げてきた『芸人先生』も次回8月26日が最終回となります。

やはり売れている芸人さんはどうやったら自分の話しを聞いてもらえるか?ネタを見てもらえるか?をめちゃくちゃ考え、試行錯誤されています。

そしてそのノウハウはビジネスにも十分に活かせるものです。

お笑い芸人らしく面白おかしく解説してくれながらも、そうやって我々のビジネスにも通じるノウハウを惜しみなく披露してくれるこの番組はお笑い好きな私にとっては毎週の楽しみだったので、最終回を迎えるのは寂しいものですが、またシーズン3が始まるのを楽しみにしたいと思います。

みなさんもよろしければ次回最終回や、もしもあれば再放送をぜひチェックしてみてください。下手なビジネス書を読むよりもよっぽど価値がありますよ!