昨年末の話になりますが、一番化戦略コンサルタント・高田稔先生をお招きして、2日間グループコンサルや戦略マーケティング・ブートキャンプを行いました。

そして2日間とも終了後は懇親会!ということで違うお店に行きました。

どちらのお店も初めて行ったのですが、いずれのお店も料理は非常に美味しく、高田先生にもご一緒した参加者にもご満足いただけたのではないかと思います。

その一方で残念なことも・・・。

初日のお店ではメニュー表を見ると一番最初に「豪快船盛り」がバーン!と載っています。価格は「時価」。

・・・時価!頼みたいけどいくらするのか気になる!

そこで店員さんに聞くと「確認してきます」という回答。

ここで高田先生がボソッと一言。

「もったいないなぁ・・・」

結局料金は3,000円程度だったので注文し、実際に美味しかったのですが、では高田先生の残念ポイントとは何か?

それはズバリ「即答して欲しかった」というもの。

メニュー表の一番最初に載っているということはお店の超おススメ商品です。

そして「時価」と書いているのであれば気になったお客は絶対に価格を聞いてくるハズです。

であれば、そこで即答できるように教育しておくべきです。

これ、結局はお店(経営者)として売りたい商品があるのに、従業員がその内容をちゃんと把握できていないということです。

2日目に入った別のお店は「立て看板を見たよ!で〇〇をサービスします!」というシステムだったので、早速オーダー時に「看板見たよ!」と伝えると「え・・・?ちょっと看板見てきます」と看板を確認しに行ってしまいました(つまり把握していない)。

これも同じです。即答できないと!

北海道の食材は海の幸でも山の幸でもハイクオリティです。

しかし「北海道は食材一流、サービス三流」なんて言われていますが、こういう部分じゃないかというのが高田先生の「もったいない」という発言に繋がるわけです。

やっぱりこういう感じだとどんなに料理が美味しくても、次回以降もの凄い積極的に行こうとは思いません。

今回は忘年会シーズンでむちゃくちゃ混んでいたので行くのを断念しましたが、高田先生がお気に入りのお店があり、そこの店長の「馬場ちゃん」は超優秀です。

今日のおススメ料理なんかは即答ですし、「この人数だと何人分頼むといいですか?」と聞けば「結構ボリュームが多いので2皿あれば十分だと思います」とかスパスパと答えてくれて、かなり頼りになります。

ストレスなくどんどん注文できるからお店の売上もアップします。

「店長だから当たり前なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、順番が逆で優秀だからこそ店長を任されているわけです。

今回はたまたま飲食店の話でしたが、結局人材教育ってこういうことじゃないかと思います。

しっかりとした商品知識を持ち、お客のニーズを捉えて、そこに最適な商品をあてがう。

それによってお客は満足し、リピートしてくれる。

お客も喜ぶし、会社も売上が上がってWin-Win。

そしてもちろんそんな優秀な人はきちんと評価され然るべき待遇を受けることができます。

ちなみに初日の懇親会終了後に高田先生と一緒に行った締めパフェのお店「Melty」の店長さんは若いけど、コミュニケーション能力が高く非常に優秀な方でした。パフェも美味しかったですが、この店長さんもおススメです。