毎月開催している戦略マーケティング・ブートキャンプではマーケティングの原理原則となるフレームワークを学び、そのフレームワークに基づいてビジネスアイデアをどんどん出していきます。
「こんなこともできるかも!」ととても盛り上がるのですが、そのようにアイデアを拡散させつつも、必ず立ち戻る部分があります。
それが「なぜあなたがそのビジネスをするの?」という「Why」の部分です。
例えば私が主催している戦略マーケティング・ブートキャンプですが、なぜ税理士がマーケティングのセミナーを主催しているのか、と言うと以前にもお話しした通り、マーケティングのことを深く考えないままに起業して、なかなか売上があがらずに苦労し、結局廃業してしまうという経営者とリアルに接していく中で、「もう経営者のそんな姿は絶対に見たくない。きちんと売上があがって成功していただくためにもマーケティングの原理原則を学んで欲しい」と思うようになったからです。
そういう信念を持っているからこそ、髙田先生も共鳴してくださり、毎月東京からお越しいただいているわけですし、受講する方もそういう私の姿勢に「あの人がそういう想いでやっているセミナーだからきっと間違いのないものだろう」と思われて受講してくださっています。
これがただ単に「売上アップというのは多くの経営者が求めている話だから楽して稼げるだろう」という程度の考えであれば全然響かずに集客に苦労するでしょうし、そもそも「髙田先生、こんな感じでセミナーやってちゃちゃっと稼ぎませんか?」とオファーしたところできっと断られるでしょう。そんなチャラい考えの人間とコラボしたら髙田先生的にもマイナスですから。
「なぜ自分がそのビジネスをするのか?」というのは「経営理念」や「ミッション(使命)」といったところに繋がります。
そしてそれはビジネスを支える土台となります。
この土台がない状態、つまり理念やミッションが全く無いままでビジネスを行うと「儲かること」が目的となってしまい、顧客満足も従業員満足もへったくれも無くなります。
また、そのビジネスに対する「粘り」も無くなってしまいます。
しっかりとした理念やミッションを持って起業しても、トントン拍子に上手くいくなんてことはなかなかありません。
その中で、どうすれば上手くいくのか試行錯誤して行動していく粘り強さが求められます。
しかし、理念やミッションが無いとちょっと上手くいかなかっただけで「もういいか、別にそんなこだわりがあるわけじゃないし」と簡単にそのビジネスをやめてしまいます。
そうなると迷惑なのは既存顧客や従業員です。
買った商品のアフターフォローが無くなってしまいますし、従業員も職を失ってしまいます。
結果として社会的信用を失ってしまい、協力者はどんどん離れてしまうでしょう。
結局何のビジネスをしたいのか?ターゲットをどうやって設定すればいいのか?などどうもフラフラしてしまうな、という方は一度「なぜ自分がそのビジネスをするのか?」に立ち戻ってみたらいかがでしょうか?