本日は祝日のため、いつものとは趣の異なる内容でお送りしたいと思います。
さて、本日11月3日は「文化の日」です。
その心は「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」なのですが、なぜそれが祝日になるのでしょう?
1946年11月3日に日本国憲法が公布されました。この日本国憲法は平和と文化を重視したものであるため、その公布日を「文化の日」として国民の祝日に制定しました。
・・・というのは表向きの話で、そもそも11月3日というのは明治天皇のお誕生日で戦前は「明治節」という四大節の一つだったのです(残り三つは「新年節(元旦)」「紀元節(今の建国記念の日)」「天長節(天皇誕生日)」)。
明治天皇が崩御された際に、そのお誕生日を祝日として残したい、という国民の声に応える形で明治節という祝日になったという流れです。
しかし、戦後GHQの政策により明治節は廃止されてしまいます。
そこで「何とか明治天皇のお誕生日を祝日にできないか」と考えた日本政府があえて日本国憲法の公布日とし「文化の日」として祝日にした、とも言われています。
なんて偉そうに書きましたが、こういうことを知ったのもここ数年のことで、恥ずかしながらついこの間までは「なんかよく分からないけど祝日か」程度の認識だったわけです。
そしてそんな日本人が多いと思います。
それもそのはず、学校教育で全く触れられないですから。
私は神社を入口に日本の成り立ちや歴史について学んでいますが、残念ながらこういったことは学校では教わりません。
自分の国の成り立ちや歴史、さらには祝日がなぜ祝日になっているのかを理解していないというのは結構ヤバいですよね。
最近テレビ番組で「日本の歴史や文化が大好きな外国人」が紹介されることが多いですが、我々日本人以上に日本の歴史や文化に詳しくてビックリすると同時に、「外国人よりも自国の歴史や文化に疎い日本人って大丈夫?」と思ってしまいます。
一応断っておきますが、私は政治的な右とか左とかをどうこう言うつもりは全くありません。
また、神社についても「神社に参拝するだけで願いは全て叶う」的なフワフワしたことを言うつもりもありません。
ただ純粋に日本人として自国の歴史や文化は知っておきたいし、そのことによって人生がより豊かなものになるのではないかと考えているだけです。
明治天皇がお祀りされている神社と言えば明治神宮ですが、北海道の場合は、北海道神宮で御祭神の一柱として明治天皇がお祀りされています。
今日は明治天皇の御功績を偲んで北海道神宮や北海道神宮頓宮にお参りしてみてはいかがでしょうか?