先日レゴブロックを使ったチームビルディングのワークショップを開催しました。

「レゴブロックでチームビルディング」とはなかなかイメージできないかもしれませんが、私も参加者として体験して、実際にチームビルディングに非常に使えるワークショップであると感じました。

と言っても「チームで一つの作品をつくりましょう」という演習を通じてチーム力を高める、という内容ではありません。

基本的には各々が、ファシリテーターが出すお題に則した作品をつくっていくことになります。

もちろん、それだけだと個人プレイになってしまいますので、そのつくった作品を囲んでメンバーで対話をしていきます。

例えばつくった作品が「組織における自分の役割」をあらわしているとした場合に、ブロックがなぜそういう配置になっているのか?とかなぜその位置にあるブロックはその色なのか?といった質問を通じて意味付けをしていきます。

 

「なぜ頭に旗が立っているのですか?」

「色々なプロジェクトの旗振り役だからです」

 

「なぜお尻の部分のブロックは緑色なんですか?」

「私はプロジェクトを引っ張っていくというよりも、プロジェクトが煮詰まったりした時に後ろから見守ってみんなの癒し役を意識しているからです」

 

といった具合です。

短い時間で直感的につくった作品を通じて、それにアドリブ的に意味付けをしていくというスタイルを取ることによって、普段頭でごちゃごちゃと考えていることではなく、本音がスルスルと出てきて、案外言った本人が「あれ、こんなこと言っちゃった!」とビックリするぐらいです。

 

しかも面白いのは、今回の参加者は別に同じ組織で働いている人同士ではなく、属性もバラバラなのにも関わらず対話を重ねることで、「もしもこのメンバーが同じ組織に属していたら各々このような役割分担ができる」というものが見えたということです。

 

ドラッカーも「強みを生かせ」と言っていますが、組織のメンバーが各々の強みを生かし、弱みを消すことができれば、本当に素晴らしい組織になると思います。

しかしそのためには「相互理解」が不可欠です。

この相互理解をするためのツールや研修制度は色々とありますが、その中でもこのレゴブロックを活用するスタイルというのは、夢中になって、ある意味遊ぶようにブロックを組み立てて対話をすることで前述のように本音がスルスルと出るという意味で、参加者にとってストレスの少ないものではないかと感じました。

 

こういうワークショップというのはとにかく体験していただくのが一番。

今回ファシリテーションしてくれた山本伸さんは東京にお住まいですが、定期的に札幌にお越しになられていますので、また企画したいと思います。

その際には是非参加して体験してみてください。