4月29日放送の『芸人先生』はANZEN漫才を講師に迎えての「愛され社員になる超プラス思考」講座でした。

お笑い好きの私ではあるのですが、実はあまりこのお二人のネタを見たことが無く、メインで講師をされたみやぞんがどんなキャラなのかもあまり良く分かっていません。

ただ、かなりのポジティブキャラということで、とあるロケで「虹の滝の下で1曲歌う」というミッションを果たすため何日もかけてインドの秘境に行き、もう体力の限界!

そしてやっとその滝に着いたと思ったら・・・なんと最後に6000段もの階段が待ち受けているではありませんか!

こんなとき、お笑い芸人でもそうでなくても「ふざけんなよ!」「もう無理だよ!」と文句を言いたくなるもの。

しかし、そのとき、みやぞんが取った行動は・・・

「自分の機嫌は自分で取る」と笑顔で階段を上る

というものでした。

いや~どれだけポジティブ思考・プラス思考なんだという話しですが、これには裏があります。

実は、みやぞん自身内心ではやはり「勘弁してくれ!」と思っていたそうです。

でも、ロケでもうそこまで来ている訳ですし、そこで文句を言おうが喚こうが、「じゃあ行くのやめましょう」という話にはなりませんので、だったらとりあえずポジティブな言葉を口に出すようにしよう、そうすれば自然とポジティブになれる。

そんな考えから出てきた言葉なのだそうです。

「事実は1つ、解釈は無数」と言いますが、目の前の事実(階段6000段)は変わりません。

あとはそれについてどう捉えるか。

さらに言えば瞬間的には「勘弁してくれ!」と思ったとしても、それをそのまま言動として表すのか、ニコッと笑顔になるのか。

もちろん最初に「勘弁してくれ!」というような不満、怒り、悲しみといったネガティブな感情が出てくること自体を否定するものではありません。

感情はコントロールできませんから。

この点について和田裕美さんは「フェイク・スマイル」と言っていましたが、たとえネガティブな心理状態だとしても笑顔を作るとストレスが軽減されて気分が良くなるんだそうです。

ということは、仮に面倒臭い仕事を振られて内心「勘弁してくれ!」と思ったとしても、嘘でもいいから笑顔を作ることによって気分が良くなる、つまりやる気が出て前向きに仕事ができるようになるので、効率がアップするということになります。

仕事を振った方の上司もあからさまに嫌そうな顔をされるよりも、笑顔で「任せてください!」と言ってもらえれば、「こんな面倒な仕事を笑顔で引き受けてくれて頼もしいな!」とか「今度はもっと割のいい仕事を振るようにしてあげよう!」と思えるというもの。

そして何よりも「自分の機嫌は自分で取る」という態度です。

先程感情はコントロールできないと言いましたが、ネガティブな感情に支配された時間を過ごすよりは常にご機嫌でありたいもの。

自分ではコントロールできない出来事によりネガティブな感情になってしまうこともあるかもしれませんが、そんな時には「自分の機嫌は自分で取る」と心の中で唱えて、感情に振り回されないようにしたいものですね。