久々のビジネス書紹介は今年4月に出版され20万部越えのベストセラーとなっているホリエモンこと堀江貴文さんと落合陽一さんによる共著『10年後の仕事図鑑』となります。

このお二人の著書を読んでいる方にしてみれば、割と重なる部分の多い1冊になるかもしれませんが、逆にまだお二人の著書を読んだことがないという人はいわゆる入門書的に読んでみて、面白ければそれぞれの著書で深掘りしてみてはいかがでしょうか?

さて、本書では「人生100年時代」であり、かつAIが台頭していく時代に「なくなる仕事」や逆に「生まれる仕事」にどんなものがあるのかが語られ、さらにそんな時代に求められる働き方について言及されています。

仕事については具体的な職種・業種が紹介されているのですが、その中には「会計士・税理士・社労士など」という項目もあります。

気になる内容は・・・

”会計士や税理士、社労士など法律をベースに判断する仕事はAIの得意領域。現状でもネットである程度代替できる職業なので、間違いなく減っていくだろう。

自分の会社でも、クラウドサービスで手続きを済ませているし、昔に比べれば、すでに人間に頼る割合も減ってきている。”

ということで、「AIに仕事を奪われる筆頭格」的扱いです。

実際、会計処理、税金計算といった部分はAIの方がよっぽど正確に行なえるでしょうし、手続き業務も別に人間がやらなくてもいい仕事と言えます。

現在時期的に年末調整業務のピークを迎えていますが、この業務はもう平成も終わろうかと言うこの時代に未だに紙に手書きで必要事項を書いてハンコを押すという昭和な業務フローのままです。

しかも税法が無駄に複雑になりすぎて、従業員が職場に提出する書類の記載方法はほとんどの人が理解できていないと思います。

当然複雑なので、専門家である我々の作業も煩雑になります。

もちろんこの業務で報酬を頂いていますが、正直言うと「報酬無くなってもいいから早くAIに年末調整業務を奪って欲しい」と思います。多額の税金を使ってマイナンバー制度も導入していることですし、早く何とかして欲しいですね。

さて本の内容に戻って、「ではめでたくAIに仕事を奪われたとして自分は何をしていけばいいのか?」という問題が生じます。

堀江さんは「遊ぶ」「働く」「学ぶ」の三位一体の生き方を推奨されていますし、落合さんも「仕事にできるような趣味を3つは持て」と言っています。

私も神社巡りをはじめ、いろんな趣味を持っていますが、「仕事にできるような」レベルかと言われると・・・というところですから、とにかく圧倒的に楽しんでみようと思います。

もちろん、現在の本業である税理士業務も大事です。

単なる税金計算や手続き業務はAIに奪われるでしょうしそうあって欲しいですが、人間の税理士だからこそ生み出せる価値もあるハズ。

そこをしっかりと追求しつつも、その他の熱中できる遊び・趣味との掛け合わせでAIに代替されない・替えのきかない超レアキャラを目指していこうと思います。