11月8日、9日とアクセスサッポロでビジネスEXPOという北海道最大級のビジネスイベントが開催されていたのですが、ここでのハイライトが「ひふみん」の愛称でお馴染み・加藤一二三さんによる特別講演会でした。

なにせ18歳3ヶ月でA級八段となる偉業を成し遂げ、「神武以来(このかた)の天才」と、あの初代天皇である神武天皇を引き合いに出されるぐらいの真の天才。

その天才がどんなことを語られるのかぜひ聴いてみたい!ということで参加してきました。

ひふみんはさすが天才だけに話し出すと、途中でいろんなことを思い出したり、思いついたりしてはその都度話題がどんどんと変わっていくので、凡人の私はついていくのが大変で1時間の講演が終わった頃にはぐったりしてしまいました(笑)。

いや、これは別にバカにしているのではなく、もう80歳近いお年だというのに頭の回転がめちゃくちゃ速いという証拠であり、また何十年前の話をする際にも日付とか場所とかも鮮明に覚えてらして、「天才ってこういう人のことを言うんだな~」とつくづく思った次第です。

そんな天才のお話しを凡人の私がどれぐらい活かすことができるのか何とも言えないところですが、それでも非常に印象的だったのが直感力に関するお話しです。

ひふみんと言えば対局相手が席を外したときに、相手側に回り込んで盤面を見る「ひふみんアイ」が有名ですが、それに関連してこんなことをおっしゃっていました。

”自分が努力している世界で「何かある」という直感が働いたら実際に「何かがある」”

この「ひふみんアイ」もそうですし、昭和43年の大山康晴名人との対局時の「7時間の長考」もやはりその時に「何かある」という直感が働き、「絶対に素晴らしい一手が見つかるはず」とその感覚を信じた結果、実際に素晴らしい一手をひらめくことができ、勝利を収めることができたそうです。

この感覚、凡人の私にもちょっとは分かります。

私にとっての努力している世界と言えば本業の税務・会計の世界ですが、もう20年近くこの業界に身を置いていると「ん、ちょっと待てよ」と何となく引っかかることがあります。

例えばお客様と打ち合わせをしていて「あ、これは〇〇という取引で、特に問題ないと思います」と言われ、一見確かに問題なさそうなんだけど、でも「いや、ちょっとひっかかるぞ」というセンサーが反応することがあります。

その時に流さないで、「その取引のこと、もう少し詳しく教えてもらえますか?」と掘り下げると、実はそのまま流していたら課税上、あまりよろしくないことになっていたけど、気付いたことでそれを防ぐことができたということは度々起こります。

この直感力というのは、単なる素人の思いつきではなく、努力していたり、それなりの経験値があったり、常に考えている分野のことだからこそ発動するものであり、だからこそ自分の直感力を信じてスルーしないということが大事です。

ということで改めて直感力を大切にしようと思うことができました。

そしてその直感力を鍛えることも習慣化していこうと思います。

皆さんは、ご自身の直感力を大切にしていますでしょうか?

直感力を鍛えていますでしょうか?