私が神社について本格的に学び始めて疑問に思ったのが、「〇〇神社」「〇〇神宮」「〇〇大社」「〇〇宮」などの違いが何なのか?という点です。

同じように疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?

ということで、今回はこれらの違いについて取り上げたいと思います。

まず、これらの名称は神社名につく称号で、「社号」となります。

まず「神宮」ですが、これは全国に8万社以上あると言われる神社の中でも特に格式の高い神社で、皇室の祖神や歴代天皇、皇室と縁の深い神を祭神とする神社となります。全国に24社しかありません。

せっかくなので列挙してみましょう(順不同)。

1.伊勢神宮(三重)

2.霧島神宮(鹿児島)

3.伊弉諾神宮(兵庫)

4.英彦山神宮(福岡)

5.鵜戸神宮(宮崎)

6.鹿児島神宮(鹿児島)

7.熱田神宮(愛知)

8.石上神宮(奈良)

9.日前神宮(和歌山)

10.国懸神宮(和歌山)

11.鹿島神宮(茨城)

12.香取神宮(千葉)

13.橿原神宮(奈良)

14.宮崎神宮(宮崎)

15.気比神宮(福井)

16.宇佐神宮(大分)

17.近江神宮(滋賀)

18.白峯神宮(京都)

19.平安神宮(京都)

20.赤間神宮(山口)

21.水無瀬神宮(大阪)

22.吉野神宮(奈良)

23.明治神宮(東京)

24.北海道神宮(北海道)

次に「大社」ですが、こちらは例えば稲荷神社などのように特定の神様を祭神とした神社グループのいわゆる本社と言える神社となります。

有名どころは出雲大社ですが、こちら読み方は「いずもたいしゃ」ではなく「いずもおおやしろ」となります。

大社も全国に24社しかありません。

こちらは全部紹介しませんが、出雲大社以外の有名どころだと京都の伏見稲荷大社や大坂の住吉大社などとなります。

残念ながら北海道には大社はないですし、どちらかというと関西エリアに集中しているのが特徴です。

 

最後に「宮」ですが、こちらは親王すなわち皇室の皇子や皇孫を祭神とする神社となります。

有名どころだと福岡にある筥崎宮や鎌倉にある鎌倉宮といったところでしょうか。

ただし、徳川家康を祀る東照宮や菅原道真を祀る天満宮など例外的な神社も結構あります。

ちなみに「神社」ですが、その略称である「社(やしろ)」の語源は「屋代」とする説が支持を集めているそうです。

「屋」は建物を表わし、「代」は「苗代」が苗を育てる場所を表わしています。

ヤシロは祭りに際し臨時の小屋を建てる場所のことなのですが、大昔の神社はお祭りのときに建てられ、お祭りが終わると撤去されていたそうです。

 

ということで、休日のゆるい記事の割には勉強になりますね(笑)。

私は神宮、大社、宮の社号がつく神社はまだそんなに参拝していないのですが、「24社ある」と言われたら全部行きたくなるタイプです(笑)。

皆さんもこれらのちょっと特別な神社を参拝してみませんか?