昨年5月より毎月開催している戦略マーケティング・ブートキャンプ。

そこに今年2月に社員さんと一緒に参加されたある社長さんに

「是非、社員育成のために個別でコンサルをお願いしたい!」

とお話をいただき、7月から毎月1回、半日かけて幹部社員を対象とした社内研修をさせていただいています。

 

具体的には札幌市を中心に賃貸アパート・マンションでトラブルが発生した際に365日24時間体制でのリペアサービスを展開する富田社長率いるALS-OKサービスさんとなります。

 

富田社長ご自身はアイデアマンであり、また、様々な学びをされている非常に優秀な経営者で、戦略マーケティングに関してもすでに深いレベルでご理解されていました。

そんな富田社長の今後の課題はまさに前回取り上げた「事業承継」です。

富田社長ご自身が非常に優秀でカリスマ的に今まで会社を牽引されてきたので、将来ご自身が引退された後にもリーダーシップを発揮できる社員を育成することが急務、ということで今回の社内研修を行うという流れとなりました。

 

7月8月はまずは戦略マーケティングの基礎理論を知っていただく必要があるため、ブートキャンプでやっているように様々な事例を交えながら、ひたすら基礎理論・フレームワークをインプットしてもらいました。

そして3回目となる今回は、過去の振り返りを行いながらも、この理論をどのように自社のビジネスに落とし込んでいくのか徹底的に考えていただき、それを発表していただく、というアウトプットメインの内容となりました。

みなさん、もちろん普段何も考えていないわけではないのですが、改めて集中してトコトン考えるというシチュエーションはなかなか無いため、思考停止寸前、脳みそショート寸前といった感じになりましたが、しかし、こうやって訓練していくことで、確実に考える力がついていきます。

 

経営者としては社員には「経営者目線でもっとよく考えて欲しい」と思うものですが、そもそも経営者目線って何?経営者は何を考えているの?ということを共有する必要があります。

その上で、その背景にあるロジック、すなわち戦略マーケティングのフレームワークも理解する必要があります。

「あぁ、うちの社長は戦略マーケティングのあのフレームワークに当てはめていつもああ言ってたんだな」

これが本当に理解するという意味になるのです。

そして、「よく考える」、すなわちそういったフレームワークを使いこなせるようになるためには、そのための場をセッティングする必要があります。

「よし、フレームワーク分かったな。俺がいつも言っていることの意味が分かったな。だったら後は自分で考えろよ」

と言っても、残念ながら社員は考えません。日常業務で流されてしまいますから。

 

その点、今回の社内研修は半日かけて徹底的に考える時間を取りましたので、考える力の下地を作ることができたかなと思います。

これをもう少し繰り返していくことで呼吸するように考える習慣が必ず形成されます。

 

この社内研修は業務時間内に半日現場を止めて、しかもそれなりのコンサルフィーをお支払いいただいて行っています。

まずは経営者としてそのような決断をできるのが素晴らしいところです。

そして社員の皆さんも「社長が言うから仕方が無いからとりあえず出席するか」という受け身ではなく非常に主体的に参加いただいています。

 

そんな素晴らしい企業文化があるので、ついつい毎回髙田先生も私も「もっといいものを!」と力を入れて講義をしたりファシリテーションしたりしているので、結構キツイと思いますが、その分、鋭い成長カーブを描くことができますので、頑張ってください。

 

社長1人で頑張って学ぶのではなく、社員も巻き込んで学び一緒に成長してみませんか?