去る11月20日に一般社団法人不動産相続支援協会の特別セミナー「相続トラブルを回避せよ!」を開催しましたが、今回もたくさんの方にご来場いただきました。

今回のセミナーはいつもとは趣向を大きく変えて、予め準備したレジュメに沿って講義を行うのではなく、実際にあったある事例をベースに「ここでこれをやっておけばトラブルを回避できた!」「もっと遡ってもしもここで対策をしていたら揉めずに済んだ!」というトラブル回避ポイントについて各専門家が意見を出し合うパネルディスカッション形式にしてみました。

どういう事例にするのか、というベース部分は事前に共有していましたが、我々専門家側もどこでどういう話になるか分からない、ある意味ジャズにおける即興演奏のように、ほぼアドリブでお話をしました。

自分が「この場合、税務的には〇〇になりますが、司法書士として気を付ける部分は何かありますか?」というように振ってみたり、その逆もあったりで、瞬発力も試されるなかなか面白い場となりました。

また我々だけが勝手に楽しんでも仕方の無いところなのですが、アンケートを見る限り概ね好評だったようで、こういうライブ感がウケたのかな、と分析しております。

で、やってみて感じたことは「やっぱり相続って複数の専門家による総力戦だな」というもの。

他の専門家の「ここは〇〇という点で注意が必要です」「ここは〇〇という対策を打つことでトラブルを回避できます」という話を聞くと「なるほど!そういう視点もあったか!」と思います。

もちろん私も相続業務に携わる身として相続税法だけでなく民法などの基本事項は押さえていますが、それでもやはり弁護士や司法書士の視点は持ち合わせません。

ということは相続トラブルを回避するために大事なことは「速やかに専門家に相談する」ということと言えます。

だって、それなりに相続周りの知識を持っていても全てに目配せできないのに、素人の方がちょっと勉強した知識で万全の対策を取るなんてことは不可能でしょう。

場合によっては良かれと思ってやった相続対策が逆効果になるなんてことも十分にあり得ます。

もちろん専門家に相談すれば報酬が発生しますが、それによってきちんと相続トラブルの火種を消すことができ、円満な相続が実現できるのであれば十分に費用対効果があると思うんですけどね。

次回は12月21日の午後、また同じスタイルで開催する予定です。

将来相続を受ける側の自分はとても危機感を覚えているのに、肝心の親が「うちは大丈夫だろ」と呑気に構えていて困る!という方は一緒にお越しいただければ「えっ!?なにもしなかったらこんなことになっちゃうの!?」となるような内容を考えています。

詳細決まりましたらまたお知らせします!